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育児休業について

○西日本新聞
 ちょっと話が変わりまして、小泉進次郎環境大臣が先日育休をとると宣言をされました。知事は鳥取の部長時代に十数年前に、当時としては多分珍しかったと思うんですけれども、育休を取得されました。当時の空気感と今どういうところが違うのか、知事の思いを教えてください。
○知事
 全く違います。私がとったときは全然そんな雰囲気はなくて、全く、ただ私もどうしようもなくて、3番目の子供のときなんですけれども、上の2人の面倒を見たというむしろ育休だったんです。というのは、妻がずっと入院をしておりまして、上の2人を誰が世話するのということで、私しかいなかったという必要性も去ることながら、例えば、知事が休暇とるとか大臣がとるというのは、トップだから。私は当時部長だったので、議会どうするのかとか、知事がオーケーしてくれるのかとか、この何と言うんでしょう、上司がどうしてくれるのかというところが非常に大きなところで、そこは当時の知事が自分も子供6人いるけれども、ちょっと休みとろうとしたら、上司からお前が子供産むわけじゃなかろうと言われたというのがすごく傷ついたという話があって、「いいよ、積極的にとりなさい。そのかわり、その間何があったのかということはちゃんと議会に報告するように」ということを言われて、実際、議会で質問を受けて答弁した記録残っていると思いますけれども。もう一つのポイントは、私ワンオペだったんです。ですから、妻は入院しておりますので、私が子供2人とともにいるという中で、妻と一緒の育休だったらサポーター的にお互い助け合うのかもしれませんけれども、自分で子供の昼のお弁当をつくったり掃除をしたりとか、途中で風邪ひいたらどうしようかという対応を迫られたりとか、結構これが大変で、妻からはそんなことでわかったと思わないでねと言われましたけれども、それでも大変で、ただ、それって自分にとってすごく、自分に対する反省も含めて、貴重な体験でありましたので、ぜひ今度の小泉さんも非常に英断だと思いますけれども、ぜひそれが波及するようにしていただきたいと思います。
 部長として、どうしても夜のパーティーに行かなければいけないのがあって、子供連れて行った覚えがあります。2人連れて。そしたら、たまたま当時相手方が非常に感心してくれて、そんなに開かれているんですねと言われて、そうでもないのになと思いながら。でも、そうやって必要なときはそうでもしながら対応していったと思いますので、小泉さんも何だろう、そういったことも含めて、ぜひこの社会に風穴をあけて、いろんな若い、いわゆる、普通の職員が普通に育休暇をとれるような環境ができるような、そういう形でぜひいいリーダーシップをとっていただきたいと思います。
○西日本新聞
 普通の職員がどうとれるかが非常に課題だと思いまして、その中で、足元の県庁職員に目を通しますと、出産に伴う休暇というのは非常に取得率は県庁では高いと聞いていて、でも一方で、その後、出産後、しばらくたって休業といいますか、そういうふうにまとまって休みをとるというのは非常にまだ低迷しているのかなと。今後、一般の職員だけじゃなくて、広く県内に波及させていくためには、まずは県庁職員が模範となって取得していかなきゃいけないかなと思うんですけれども、どう進めていくのか、何か知事の考えがありましたら教えてください。
○知事
 本当雰囲気づくりだと思います。みんながとり始めると、それが当然のような形にだんだんなっていくと思いますので。問題は、私はたまたま出向していたので、まだ30代のときにそれを迎えた部長だったというタイミングだったと思います。たしかきょうの新聞だったかな、宮崎県で部長が私と同じようなことをやろうとしていると、見たような気がするので、それは非常にいいことで、なかなか普通だと県の部長だと言うと五十七、八歳で、どちらかというとだんだん孫に近い世代になってきていて、育児休暇という話にならないので、どうしてもそこに対する意識がいかないので、ぜひこの部長、課長という、県でも課長というのは大体40代を過ぎてからなので、そういうみんなに、自分が若いときに休暇をとらない環境を前提とした中で部下と話をするのではなくて、全く時代が変わっていて、本当に男女が一緒になって子供を慈しんで一緒になって育児をしていくということなんだということをしっかり啓発する形で取り組んでいきたいと思います。

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