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新型コロナ 佐賀県の方針「医療環境を守るための非常警戒措置」

 目下、新型コロナウイルス感染症対策に全力で取り組んでいるところです。
 まず、コロナの話からさせていただきたいと思います。
 改めて現状についてのお話をさせていただきたいと思いますが、ご案内のとおり、12月11日から、佐賀県は1月3日まで24日間、感染者は1桁ということでありまして、ステージ1であったわけでありますが、そこからこのような形で上昇カーブを、これ人口10万人当たりの7日間移動平均線といって、全体の傾向を見るのに適したグラフなんですが、佐賀県はこのあたりから上昇を始めているということでありまして、昨日若干下がりましたが、ここにいるというのが現状認識であります。我々よりもちょっと上のあたりにいるのが宮崎県であったり、熊本県であったり、福岡県だったりするわけでありますけれども、我々はこの急上昇チームなので、もともとこの上の3県は早い段階から陽性者が多かったということも影響しているんだと思いますが病床使用率ですけれども、佐賀県はもともと年末は7.8であったのが今29.2ということで急に上がっているという傾向にあるけれども、この福岡、熊本、宮崎、長崎に比べると病床の使用率についてはいまだ29.2ということであって、ステージ3ということなんです。
 ですので、この青い線が、ここから上のほうに上がっていきますと、ステージ4入りをしてしまうということになるし、ここが下がっていけば、2、1ということになるという現状だということを改めて共有しておきたいと思います。
 先だっての対策本部で示した保健所の管内ごとの新規感染者数の推移を、同じようなグラフで人口当たりで示したものですが、基本的に、鳥栖管内というのは、鳥栖市と三養基郡3町のことです。このエリアにつきましては、最近1週間を見ますと、福岡県全体の傾向と同じような傾向を示しているということでありまして、その次に多く動いているのが唐津管内ということになります。その次に佐賀市をはじめとした佐賀中部管内という形になって、伊万里と杵藤という状況でありますので、我々が申し上げてきている福岡県さんとの間をよく注視しなければいけないというところはこうしたデータからも分かっていただけるのではないかと思っています。
 ということで、おととい出させていただいた佐賀県の「医療環境を守るための非常警戒措置」ということで、今、このステージ3にある佐賀県が、いわゆる一般病床の占有率を上げないこと。我々にとって今本当にありがたいのは、救急のときにすぐに診ていただける、対応していただけるということだったり、入院患者さんもおられます。そういう方々をしっかりと対応していただける医療機関の皆様方、本当に心から感謝いたしますけれども、その環境をしっかりと守っていくことを県民の皆様と共有しなければいけないという気持ちです。そういう思いの中で、あくまでも医療環境を守るんだ、ステージ4には行かないぞということを県民の皆さん方と共有したい。そして、そのためには近接しております福岡県の状況をしっかりと注視しながら、そういった傾向も見ながら対応していく必要があろうかと思っています。
 今後とも、先手先手で取り組んでいきたいと思います。ベッドを51床増やしたり、月末から鳥栖のホテルを加えたりもいたします。そうしたことを先に先に、ベッドの確保などをしながら、逼迫することがないように佐賀県は対応していきたいと思っております。
 そのためには、県民の皆様と一緒に取り組むことが大事だと思います。オール佐賀、チーム佐賀、みんなで取り組むことでそれは回避できる。ですので、緊急事態宣言対象地域との不要不急の往来の自粛と県外での会食を自粛していただくということと、職場、特に休憩、食事のときなどでマスクを取る場面がクラスターの原因になっていることが佐賀県の場合多いので、何かちょっと気の毒だなと思うような事例なんです。ほとんど感染症対策をやっているのに、えっと気を抜いた瞬間に、そこでかよということが起こるので、じゃマスクを取っている場面はどこだろうかということを各職場ごとに考えていただくと、そこに大きなヒントがあると思っています。
 ということで、今回は飲食店の営業時間の短縮を要請させていただきたいと思っております。
 よく言われることがあるんですけれども、ここのところ、長い間、佐賀県は飲食店からクラスターは起きていないわけです。本当にこれは飲食店の皆さん方がそれぞれが努力して、感染症対策をしっかりやっていただいたおかげだと、これは心から感謝しています。なのに、(なぜ)飲食店と言われるかもしれませんけれども、やはり今、医療環境を守るために少しでも感染が横に広がるということを何とか回避していかないと、保健所業務、そしてベッドの病床が埋まってしまうことになりますので、そこを何とか予防するためにも、ぜひ皆さん方のご協力をいただきたいと思っております。1日4万円という協力金もセットで対応させていただきたいと思っております。
 それから、ほかに対する支援という声も聞かれておりますけれども、これにつきましては2月補正予算などで対応させていただきたいと思います。今回はこの非常警戒措置について先行させていただくということでありまして、我々は様々なことに関して今、検証作業をしながら、2月補正の対応をさせていただきたいと思いますので、そちらについてはしばしお待ちいただきたいと思っております。

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