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こちら知事室です
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大雨への警戒

 まず、大雨についてでございます。
 これは12時半現在の降水の状況について上げておりますけれども、この12時までの間だけを取ってみても、200ミリ以上降っている嬉野ですとか佐賀市駅前中央、そして、白石といったところもあります。これからさらに雨が降ることが想定されています。
 対馬海峡に前線がありまして、そういったところが影響して、これから3日、4日間、雨が降り続けるということでありまして、今避難指示がレベル4ということで5市町に出ています。特に嬉野と有田は全域に出ています。その他、地域を区切って出していただいているところもあります。そういった、こまめに地域ごとに避難指示だとか高齢者等避難をしている市町の皆さん方にも心から敬意を表したいと思います。
 それで、これ厄介なのは、これから明日、あさって、しあさってに向けて、南に下りたり、北に上がったりとかいうことを繰り返すことが想定されております。今日も一旦、筑後圏域とかが線状降水帯に入ったりとか、非常に厳しい状況になったりもしておりますが、その後また上がってきたりもしますので、言うなれば、一旦雨が降りやんだからといって、これで終わりだなと思わずに、また雨があした、あさってと大きく降るということをしっかり警戒しなければいけないということを、まず改めてご認識いただきたいと思います。
 予想雨量、気象台からの発表によりますと、これから先も14日の12時までの24時間でも、200から300ミリ佐賀県も降るという予測になっております。
 ということで、15日まで非常に高い警戒をしなければいけないということになっていまして、15日頃にかけて広い範囲に大雨警報の可能性が高い見込みということ。それから、広い範囲に警戒レベル4相当の土砂災害警戒情報などを発表する見込みということですので、皆さん方、今、全国の大雨の情報を見ていただくと分かると思いますけれども、単に雨だけではなくて、土砂災害、ずっと雨が降り続くことによって土砂災害が起こるということ、その部分についての警戒を怠らないということが大事だと思います。ほっとした瞬間にいきなり崩れてくるということがありますので、これからお盆の期間、最大限の警戒をしていきたいと思います。
 見ていただきますと、例えば、中小河川は水位が急激に上昇しますので、これは4年前の朝倉のときにも、急に朝倉地域に線上降水帯があって、多くの流木が有明海を覆ったというのは記憶に新しいところだと思います。それから、大河川においても、水が堤防を越えたり、堤防が決壊したりしますと、長時間の浸水をするということで、これも全国的に、鬼怒川の氾濫もそうですけれども、非常に多発しているところでございます。
 佐賀県でも、2年前の佐賀豪雨もありましたけれども、佐賀の場合は特に、大きな河川にポンプで中小河川からポンプアップができない場合もあって、そうした場合にそのまま浸水してしまうというケースもありますから、様々なケースとして、この浸水による被害ということも想定しなければいけないということ。
 それに併せてこちら、熱海の土石流については非常に記憶に新しいところではあるんですけれども、土の中に雨水が溜まりに溜まってその蓄積によって崩落するということというのは我々が本当に気をつけなければいけないということなので、例えば、もう安心だから帰るとか、そういった状況とか、土石流の発生を確認してから避難することはできないと書いてありますが、もうそのときには襲っていますから、本当に念には念を入れて、しっかり警戒していかないと、雨が降りやんだから戻ったりするということによって、また突然雨が降り出して、耐えられる量を超えて土砂崩れということもありますので、ぜひそういったところについて最大限の警戒をしていきましょう。
 最後にこの避難指示のお話です。先ほどから高齢者等避難の避難指示が市町から出ている話をさせていただきましたけれども、この避難指示というところについての位置づけを改めておさらいしておきたいと思いますが、もちろん避難場所への避難というのが1つ考えられるパターンなんですけれども、そのほかにも急に危ないときに避難所に行くということがかえって危険だということもありますので、そういった場合には垂直避難、1階から2階に上がっていくということで難を逃れることもできますし、安全な親戚や知人宅への避難ということも、特に佐賀県内は非常に、それこそ親戚付き合いも多いので、こういった避難があるということも聞いているところであります。
 最近でいいますとそういった期間についてだけ安全なホテルや旅館へ避難をしていただくこともよろしいかと思いますので、ぜひ、この避難指示が出ているエリアの皆さん方におかれましては、そういったことについてぜひ考えていただきたい。もちろん、今避難所に避難に行かれている方もおられます。今まさにそのさなかでありますけれども、みんなでそういったところについての声かけなども行っていきたいと思います。
 以上が大雨警戒についての話でした。

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