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コロナ対策

 続きまして、話が変わりまして、今度はコロナ対策です。
 佐賀県は昨日感染者数が73人でしたが、今日は89人ということで、これまでの最高の数字となりました。これ今日の感染状況ですけど、89個書き上げてみました。昨日、佐賀県新型コロナウイルス感染症対策本部会議で申し上げたのとおおむね変わらない状況だと思っていますが、やはりこちらですね、今20代以下で約半分という状況です。いわば若い家族が全員感染というパターンが非常に多いということ。それに併せて、最近では中核年代といいますか、現役世代、営業などいろんなところで行き来している皆さん方に広がっているというのが今の佐賀県の状況ということで、昨日も申し上げましたけれども、まさに65歳以上のワクチン2回接種が88%済んでいる年代からは、ほぼ感染者が出ていないという状況であります。
 逆にいえば、佐賀県は65歳未満の2回接種率は今約15%です。ただ、15%でも全国で3位なんです。佐賀県は非常に高いほうだけれども、まだまだそれでも15%でしかないというところに一つ全国的に若い年代に感染者が多いということなのかもしれないなと思っておりますが、いずれにしても、しっかりとこれから一つ一つ丹念に追っていくことをやっていくわけですけれども、もう一点は、今日このうちの約半分が唐津市です。唐津市玄海地域で約半分起きております。ですので、唐津地域の皆さん方、特に旧唐津市から福岡に近い浜崎とか浜玉のほうのエリアの皆さん方については、最大限の警戒をいただきたいと思っています。
 ちなみに、今日は福岡県は1,040人ということで、今までのマックスだったと聞いております。さらに長崎県も今までのマックスの74人、鹿児島県も今までのマックスの154人ということでありますので、今、九州全体が非常に厳しい状況に置かれているということであります。
 佐賀県もそういった中での非常に今までも県境を超えていろんな行動がなされていて、そういったところから家族初め、職域だったりいろんなところで広がっていると分析しています。
 今までみたいに、例えば、飲み屋でクラスターが起きたとか、そういう次元ではなくて、あらゆる場面で、いろんな形で感染が広がっているということが分かります。ですので、佐賀県の場合は、家族単位が多いんですけれども、家族ついては、一貫してやむを得ないと思っています。ですので、できる限り、その家族の中に持ち込まないような形を、これからさらにみんなで気持ちを合わせていかなければいけないなと思っております。
 ちなみに、この89人のうち、既陽性者関連が42人です。(既陽性者との接触がない)新規感染者数が47人です。42人もまだ頑張って追っています。この追っていく作業というのは、本当に佐賀県の現場でみんなが一生懸命やっている成果でもありますので、逆にいえば、それだけ数字が多く、また出てしまうと。このことも、89人の先というのが予断を許さない状況だということを我々は考えなくてはいけない。これから三桁になっていくことということを十分想定しながら、その先のことを考えなければいけないと意識しております。
 ということで、病床の最大確保占有率は30%から34.5%と上がってまいりました。
 ちなみに、全国の状況を見てみますと、これが直近1週間の人口10万人当たりの感染者数ということで、推移を見るのにいいグラフなんですが、これが東京ですね。ちなみに、東京は全国で2番目に高いんですが、一番高いのは沖縄ですね。沖縄はもっと上のほうを行っています。福岡がここにいまして、熊本、そして佐賀、鹿児島、大分、宮崎がここで、九州全体が引きずられるような形で上がっている状況ということであります。この後どうなっていくのかというところに最大限の警戒が必要だということで、なかなか今下がっていく兆候が見られないというところが非常に悩ましいところです。
 これが我々が最も気にしている病床使用率。佐賀県のコロナ対策の究極の目的は、救急対応とか通常診療に影響を及ぼさない、もちろんコロナも含めて、何か差し迫った救急対応が必要なときに、病院にちゃんと診察をしていただける体制をずっと維持する、これが最大のミッションです。救える命を救えるかどうかというものは、この病床使用率にかかっているんですが、これまではご案内のとおり、我々として医療環境を守るための非常警戒措置などによって2回危機を乗り越えてきました。今回、今ここまで病床使用率が上がっておりますが、ここから先、これがここを突き抜けていくというリスクも我々は考えなければいけないと。
 そういったことも含めて、今から様々な施策のバリエーションを考えていかなければいけないんですけれども、正直なところを言いますと、今までは1回目の危機も2回目の危機も東京や大阪がある程度下がるめどが立った形で全国が鎮まってきたんですけれども、東京、大阪が緊急事態宣言がかかった中でも一向に下がる気配がないという状況の中で、出口が見えない状況ではないのかなということを危惧しています。ですので、例えば、時短措置とか、いろんな施策のメニューがあるんですけれども、それが本当に実効性があって数字が下がるということに本当に行き着くんだろうかというところについては危惧しております。
 いずれ我々として、これから先の、特にこれから数日間というところに対して、これは一番やはり効果的なのは県民の皆さん方の意識ある行動だと思いますので、ぜひオール佐賀・チーム佐賀で、それぞれの皆さん方の行動によってここを乗り越えることがまずは基本だと思っております。
 ということで、最後に、今日から15日までのお盆の過ごし方について、この2つの危機について、いろいろみんなで議論しながら、こういった呼びかけをすることにしました。大雨による災害、そして、対コロナ医療資源確保のためにどうあるべきなのかということ。まずは、危機が迫る前に早めに避難ということが大前提であります。この2つありますけれども、やはり切迫した危機、大雨に対する直接的な命の危機ということにまず向かい合わなければいけません。ということが第一義です。
 そして、外出を自粛して、自宅等でお過ごしいただきたいとしております。避難所に行くことはもちろんそれが最大優先課題なんですけれども、そうではなくて、通常お盆をお過ごしの方々は、できる限りご自宅でお過ごしいただきたいと思っております。特にお盆ですから、久しぶりの友人、そして親戚との会食、会合はできる限り避けていただきたいと思います。お盆ですので、いろいろ予定されている方もおられると思いますけれども、やはり久しぶりに会った皆さん方と、特にマスクを取って話し合ったりとか会食をしたりというところ、そういった事例で横に広がるということが非常に多いです。ですので、今回そこについての警戒を強くしていただくことで、大きく感染の度合いが違ってくると思います。一番多いパターンは、県外の方々と、今まで会ったことがない、久しぶりというような皆さん方と一緒の会合で会うことによって起きているケースは非常に直近も多いです。例えば、結婚式もそうです。県外の結婚式に行って感染した場合もあります。
 そういった、やはり感染する場合には感染するなりのリスクがあります。ですので、ぜひここにある3つ、まずは大雨による災害については最優先で対応していただきたいということ。それから、極力外出を自粛して、自宅等でお過ごしいただくこと。そして、久しぶりの友人や親戚との会食、会合は極力避けていただくということ。ここを意識していただくことによって、大雨災害に対することについても、そしてコロナについても、何とか全体で頑張っていけるんではないかなと思いますので、改めて明日、あさって、しあさって、皆さん方のご協力をお願いしたいと思います。チーム佐賀・オール佐賀で大きな山場を乗り切っていきたいと思います。よろしくお願いします。

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