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大雨災害について その2

○NHK
 すみません、豪雨災害についてちょっと2つ伺いたいんですけど、まず、先ほどの赤羽大臣の話なんですが、六角川の遊水地と、あと、白石のほうに有明海に水を流す流路を造る、整備するという話があって、それに対して、県のほうに用地買収なども含めて協力をお願いしたいという話を昨日、赤羽大臣されていましたけれども、これは国のハードの対策がかなり抜本的に六角川流域については変わるかなという印象を受けたんですが、そこら辺はどんなように受け止められましたか。
○知事
 その2つの話は非常に大きな話です。もともとこの治水というのは、いろんな人たちが協力してなし遂げるべき話で、水って本当難しいです。だから、ふだんは利水といって農業用水なんかにも使って、必要な水です。でも、抑えるときには、みんなでどのようにリスクを分担しながら、みんなで支え合いながらやっていくということなので、まず、遊水地のほうに考えてみますと、基本的にそこに人が住まなくなるということでありますから、多くの皆さん方の理解が必要です。そういった体制が国と共にやっていけるのかということが大きな焦点になりますし、白石町から有明海に直接注ぐという、ちょうど今、あれはむつごろうカントリーのところからですかね、ポンプで出したりもしていますけど、ああいったところを深くするという話なのか、私も直接よく分かりませんけれども、そういったことをやるにしても、どのようなルートで内水氾濫が、こっちの場合だから、六角川の右岸の水を海に直接落とすというやり方なんでしょうけれども、可能なのかというのはまだすぐ、昨日聞いたばかりなので、そういったことの実現可能性だとか、それぞれの皆さん方がどういう形で負担──負担というのは、それこそ利水と治水の負担ですね──ができるのかというのをしっかり検証しなければいけないと思います。
 ただ、いずれにしても、昨日は赤羽大臣がああやって積極的に、この2年しかない中での心の痛みというか、心が折れるという言葉も使っていただいて話をしていただいたということは、非常に我々にとってはありがたいことだなと思いますし、国と共に一緒になって取り組んでいきたいと思いました。
○NHK
 2点、ごく簡単に。ダブルの危機の記者会見からちょうど2週間になって、その危機がほぼ一定程度、現実のものになってしまったわけですけれども、ここら辺がこの危機に対する、その危機意識が県民の方と共有できたのかというところと、あと、もしこれから先、台風のシーズンなどを迎えるに当たって、情報発信の在り方、もし何か今回の対応を踏まえて変えるところがあればお考え聞かせていただければと思います。
○知事
 本当にこういう危機に対応する、コロナもそうですし、災害もそうですけれども、総力戦だと思うんです。もちろん我々、行政側だけでなくて、住民の皆さん方と一緒に、どれだけ信頼関係があって、一緒にキャッチボールをしながら、みんなで闘えるのかというところが問われているんだろうと思っております。
 ですので、今回、ダブルの危機ということを木曜日に臨時会見させていただいて、それが功を奏したところもありました。今回、ケーブルテレビが5回以上それぞれ流してくれたらしくて、そういったことで、それこそ、家庭の中、車の避難もそうですし、様々な事前の対応ができていたという面もありますし、それがまだ行き届いていなかったということもあるかと思います。
 今回、実際、コロナについても、多分、佐賀県が初めてじゃないかと思いますけど、全県自動起動という、若い人に伝わるように、携帯電話、自動起動でコロナの呼びかけをさせていただいたんです。これもキャリアの皆さん方から、年に1回しか駄目よと言われていたので、もうここしかないと思って使わせていただいたんですけど、どれだけ届いたのかなって、そういったところも検証しなければいけませんし、ぜひここのキャッチボールというところに報道の皆さん方のご支援もいただきたいなと。佐賀県は佐賀県のことをとことん考えて情報発信をしておりますので、そこの成否がこれから問われていくんだろうと思いますし、コロナで言うなれば、日頃言われているように、国と国民との信頼関係だったり、一緒になって闘えるかどうかというところが問われるのと全く同じことだと思うので、しっかり佐賀県としてそういったところについて力を入れてやっていきたいと思います。
 もう一点、NHKさんだから、あえて申し上げると、鉄工所からの油が今回防げたのは、やはりNHKさんから幾つか指摘を、番組をつくられて、そういうチェックポイントが、別のチェックポイントもいろいろ提示されたことも組み合わせて、我々対応ができたんです。最後、訓練までやりました。
 そういった形で、これは報道の皆さん方と行政側との共同作業で県民の命を防げるとか、そういったことも可能だと思いますので、これから皆さん方もぜひご支援をいただきますよう、よろしくお願いしたいと思います。

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