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令和3年度9月補正予算案

○毎日新聞
 大きく2点。
 まず、県財政が厳しいとの話がありましたが、改めて県財政の現状をどう分析評価されているのか。また、その厳しい中でも何を優先していきたいかお願いします。
○知事
 まず、佐賀県全体の財政の健全性は維持されていると思っていて、そこは戦略的にやっています。ただ、やはり難しいのはコロナ対策──コロナは先が分からないので、見込みが立てられない。その中で予算措置をどうしていくのかというのが非常に悩みの種です。ですので、コロナ対策の予算措置をどうしていくのかというのは、これは都道府県によっても全然違うと思うし、全く先のことを考えずに全部使い切ってしまったという県もあるようです。
 我々は、そういった意味で、これまで大体23億円程度(臨時交付金を)留保して備えていたんです。そしたら今回の第5波が結構大きな波で、本当に留保しておいてよかったなと思ったわけなんだけれども、それも今回ほぼ使い尽くすことに、3億円ぐらいを残して使い切ってしまうので、その先をどうこのコロナ対策をやっていくのかなというところが非常に大きいと思います。
 その他の部分については、ハード、ソフトとともに、戦略的にやれているので、今我々が悩んでいるのは、このコロナと、あとは災害対応について、いろいろ市町と連携しながら国と対応していくんだけど、今回大分、激甚災害についても農林は本激になったりとかして非常にありがたいなと思っているわけですが、気候変動型と大分言いましたけれども、そういったところに対してどうプラスアルファがされるのかということと、あと、内水氾濫とか、そういったところについての対応だとか、あとは中小企業系でなりわい補助金についての様々な要望を今回させてもらっているので、そういったところについてが我々の関心。
 なので、もう一回まとめて言うと、将来に向けて布石を打って対応できるものについては予定どおり財政措置できているし、財政の柔軟性も確保できているけれども、そこに今回の災害対応とコロナ対応の先が読めないというところについてどのようにミックスさせていくのかというのがこれからの課題ということになります。
○毎日新聞
 私から最後で、補正予算別途積み上げていくということでしたが、具体的にどの分野への支援を検討されているんでしょうか。また、災害面では、2年前にも被災した方について重点的に支援しなければいけないと、災害対策会議でもおっしゃられていましたが、その点をどうお考えでしょうか。
○知事
 そうですね、これからさらに積み上げていくということについては、様々な土木の事業だったりとか、農業のそれこそ、この前、JAさんも要望に来ていましたけれども、そういった新しい国とタイアップした支援の制度だったりとか、それこそ種子とか苗が全部やられたところに対して支援をしてほしいという話もありましたから、そういったところをできるだけ早く前を向いてやってほしいので、何とかこの補正予算に間に合わせて発表ができるように今準備をしているところです。
○毎日新聞
 2年前に被災した方の重点支援は……。
○知事
 そうですね。確かに、今回の1つの大きなポイントは、油はなかったんだけど、多くの皆さん方が2年越し、もう一回起きてしまったということなので、これについて、基本的に市町の皆さん方がしっかりと対応していただくというスキームになっていると思うし、お見舞い金の制度をつくったという話もありましたよね、ああいうふうにしていただくってすばらしいなと思うので、我々として見ると、そういったことをしっかり受け止めて、県としてこれからやっていくということは、それを次の教訓として、これが起きることを前提として繰り返さないように、そして被害を最小限にしていくためにやれることが県としてあるはずだと思っています。
 ですので、先だっての会見でも言ったように、2年前は油だとか車を逃がすとか、そういったところについて予告をしたりとか、そういったところについては一定の成果があったけれども、やはり内水氾濫に対して、もっと県が向き合うべきところがあるんじゃないのか。やっぱり、全国的には内水氾濫というと、基本的に市町対応で市町がカメラを持っていて、市町がやっていくということなんだけど、佐賀県の場合は、他県と比べて単なる内水氾濫ではなくて、本当にこれ深刻な大きな災害になりますから、これからは県もしっかりとそこについて市町と連携をとってやるような監視体制なり発表の形式をつくっていったり、さらに国も一緒になって、国、県、市町で一緒になって内水氾濫対策ができるようにということをしていくということについて、さらなる検討を進めたいということです。
○朝日新聞
 2点あります。
 まず、財源の話なんですけれども、かつかつという話がありました。もし仮に今後、新たな時短の延長が出たりとかした場合に、さらに国からお金がもらえませんとなった場合は、この財政調整基金を取り崩したりとか、一般財源から対応するという考えはあるんでしょうか。
○知事
 状況によると思いますけど、最後の手段にしたいと思っていて、できる限りそういったことがないように、どのように組み立てられるのかというところが大きなポイントになると思います。ですので、これは佐賀県だけの話ではなくて、実際に他県では切り崩しているところもあると思うので、ただ、我々にとっての基金というのは、先ほど言ったように、これからコロナの後も含めてハード、ソフトともに戦略的にやっていくために大切なものだと思っているので、どこでどう辛抱して、どこでどう使っていくのかというところが問われていくのかなと思っています。
 実際に、佐賀県のコロナ対策のやり方として、すごく県民の皆さん厳しいことは分かっているんだけど、例えば、県独自の緊急事態宣言なんて言い方はしたことないし、そういう何だろう、本当に必要なときというのは、もちろん何も逡巡せずに対策を、予算も放出したいと思うけれども、できる限り県民の皆さん方と我慢できるところは我慢して、本当に本当の危機というものに対してしっかり備えておくというところも、そういう冷静な客観的な考え方というのも必要なのかなと思います。
○朝日新聞
 最後に、農林水産関係の大雨の被害なんですけれども、昨日発表があった分でいうと、131億円ということで、前回の佐賀豪雨に迫る勢いだと思うんですけれども、これの受け止めをお願いします。
○知事
 そうですね、やはり今回特に大きかったのは農林系、もちろん農業もそうですけれども、山が大きく崩れているということで、嬉野のお茶畑ということもそうですけれども、それから以外と大豆もやられていたりして、非常に幅広く多くの方々が深刻な影響を受けているということでありますので、何とか、2年前もみんなと一緒になって、JAさんだとかと一緒になって、次の次代に何とかできるように、例えば、大町だと、ビニールハウスの場所を変えたりとかですね、みんなで工夫をしながら対策をしていったので、今回の、特にお茶畑は本当に言葉も出ないんだけれども、日本一の嬉野茶をはじめとして、佐賀の農業は我々にとって大きな柱だから、農業の浮揚なくして佐賀県の振興なしといつも申し上げているように、今回もみんなが前を向いていけるようにしっかりと支援をこれから組み立てていきたいと。
○西日本新聞
 まん延防止等重点措置が9月12日までですけれども、これがもし延長になった場合というのは、9月議会開会中に追加補正の提案があるんでしょうか。
○知事
 考えたくないけど。さっき(臨時交付金が)3億円しかないって言いましたけど、あと数日分。それはそれとして、もちろん、ミッションを間違えちゃいけないのは、我々はやっぱりコロナ対策で、コロナから命を守っていくということだから、それがあって予算措置ということだから、今、非常にいい形で、12日に向けて旧唐津市は数字が下がっています。この調子でいけばということ。それから、病床の増床とか、様々なことによって、今、病床の占有率も50%を切って、今日は44.2%になっています。ですので、この勢いでしっかりといけば、12日で終わることは十分視野に入っているんだと思っていますが、ただ、やっぱり皆さん方も分かっているとおり、ここのところ、やっぱり81人、82人となかなかこの後が減らないというのが今回の厳しいところで、さらに東京、大阪あたりが減り出していくと、さらに福岡、さらに佐賀ということになっていくのが今までの常なのに、なかなか大阪とか、むしろ増えていたりとかして、福岡もまた1,000人をオーバーしてという状況だから、この先がなかなか見通せないというのが非常に苦しいです。ですので、少なくとも、我々は12日でまん延防止等重点措置は解除できるように、これは全力で当たっていきたいと思っています。
○共同通信
 また財源が厳しいというお話しなんですけど、先ほど国に強く臨時交付金の積み増しを求めていくという発言があったと思うんですが、どういった場面でどのように求めていくのか、どういうお考えなのかを。
○知事
 これまで知事会で私はあまり予算措置の話を言ったことがなかったと思うんです。むしろ、危機管理のお話をずっとしてきたと思うんですけれども。これは佐賀県だけの話じゃなくて、各県共に、うち以上に苦しいところがいっぱいありますから、そういったところと連携して、知事会等、そういった場も含めて予備費の活用だとか、さらに、地方創生臨時交付金を積みましていただく。そのときにできるだけ自由度を上げてしていただくと助かるなと。
 今、臨時交付金も事業者支援分ということで枠が決まっていたりとか、包括支援金もそれぞれメニューがあって、基本的に対応はしていただいているんだけれども、なかなかそういったところをもうちょっとお任せいただいてもいいのかなと思ったりもするので、そういう財政的なことについても提言をしていきたいと考えています。

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