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令和3年度11月補正予算案

 皆さんおはようございます。
 令和3年度11月補正予算案についての説明をいたします。
 まず、11月補正の予算額につきましては129億円でございます。そのうち、コロナ対策分が81億円、そして、8月豪雨災害に対する対策分が44.4億円、その他通常補正が3.6億円という構成になっています。
 この129億円を補正いたしますと、予算額は6,225億円となりますので、この11月補正後でいいますと、昨年が6,284.1億円でしたので、ちょっとそれを切るぐらいという、非常に大きな規模だと。過去最大ではないけれども、2番の規模だという状況でございます。
 では、この説明をいたします。
 まず、コロナ対策でありますが、そのうち大変大きい予算になっております64.4億円の予算がこの医療提供体制の強化です。第6波を想定しておきたいと思っています。入院患者が過去のピーク時の1.5倍程度まで対応できるようにという想定で、4月の時点では336床だったんですが、9月で434床、そして、今回545床までの病床を確保すべく予算化しております。簡単にいいますと、これは空床補償の分なので、枠が広がると、その分、実際に使われなかった部分の幅が広がります。ですので、予算をしっかり押さえておこうということでございます。ですので、この当初予算が97億円程度だったので、その分、増床する部分の予算を確保しておかなければいけないということでございます。財源は包括支援交付金になります。
 続きまして、その他コロナ対策の主なものについて説明します。
 継続的な支援を実施していこうということで、1つは生活福祉資金貸付事業費補助というのがあります。簡単にいいますと、一時的に生計の維持が困難になった皆さん方に、例えば、少額で20万円貸し付けるとか、生活再建までの間に必要な生活費用ということで60万円を最大3回までと、そういったものの原資になるもので、こちらは全額国費となっております。
 それから、新型コロナウイルス感染症対策事業費ということで、これは5.7億円です。これは包括支援交付金になりますけれども、コロナに対応する、例えば、空気清浄機だったり、生体情報モニターとか、そういったものを医療機関が整備するために必要な予算を今回予算化しております。
 そのほか、行政経費ですね、PCR検査に係る経費とか、そういったものについてなどが今回のコロナ対策の主なものとなっております。
 続きまして、8月豪雨災害対策分ですが、これまでの予算総額をおさらいしておきますと、10月補正までで148億円予算化しておりました。今回、11月補正で44.4億円を補正させていただくので、今年の8月豪雨災害としての予算総額は192.4億円と現時点でなっています。おおむねここで大分計上していますけれども、プラスアルファ幾らかという状況であります。
 ちなみに、2年前の令和元年度の佐賀豪雨のときは103.7億円でした。ですので、ざっと倍の災害対策費がかかっていると思っていただいたらいいのかなと思います。
 ちなみに、今回44.4億円補正させていただこうと思っていますが、うち、河川、道路、農地、林地の復旧、いわゆる災害対応の公共事業、これに36.7億円です。だから、これがほとんどということになります。
 それ以外についての説明をさせていただきます。44.4億円引く36.7億円の部分についての説明を今からします。
 1つが、コミュニティ再生支援という事業をさせていただこうと思っておりまして、簡単にいいますと、コミュニティの維持のために、例えば、公民館で被災したときの修理だとか、例えば、伝統芸能で太鼓を置いていたけれども、それが被災して水に浸かってしまったとか、そういうコミュニティ系の、防災マップの作成とか、そういったものに対して支援をするということなんですが、これは2年前にもやらせていただいて、なかなか公民館とか、いわゆるコミュニティに対する直接の支援策というのがなかったので。これは大変使い勝手がいいと評判であったので、今回も県に対するふるさと納税の寄附金、1,700万円も活用させていただいて、それに一般財源を足し込んで、直接そういったコミュニティに対して支援をさせていただくというものでございます。
 続きまして、改めて内水対策としての「プロジェクトIF(イフ)」について説明いたしますけれども、2年の間でまた気候変動型で豪雨災害が起きるということなので、来年起きたときにどこまで対応できるかというところが勝負だと思っています。もし来年起きて、浸かる家屋が0(ゼロ)とは申し上げられないけれども、できるだけ少なくするというのが我々の対応、もちろん0であるのが一番いいわけだけど、できることを、来年あると思って準備をするということが我々の共通認識であります。ですので、準備が整ったものから速やかに着手しようと思っています。
 例えば、(人命等を)守るためのソフト対策ですね。いち早くカメラで認知して、避難をして、機械を逃がしておくというようなところとか、それから、(内水を)貯める機能として、田んぼダム、できるだけ上流の田んぼで水を維持できるように、流さないようにガードしていく。皆さんの協力によってですね。それとか、ため池にあらかじめ水を、切り欠きとかで一定数の水量を六角川に流しておいて、流しておいた分ためられるので、そういうポケットをいっぱい作っていこうと。クリークも同じことです。ダムもそう。いろんなあらゆるところに流域全体でポケットを作って、できるだけ水の浸入を防いでいくというやり方。
 それから、内水を流していく機能ですね。ですので、今回、排水ポンプ車の導入については契約済みでありますけれども、佐賀県が独自に5台のポンプ車を導入することにいたしましたし、それから、排水機場の機能を向上するということ、それから、浚渫(しゅんせつ)ですね、河川をできるだけ掘っておいて流量を多くしていくと。そんなことをトータルで、やれるところから順次順次早めに早めにやっていくというのがこの「プロジェクトIF」でございます。
 今説明させていただきましたけれども、例えば、この予算を使って県としても内水監視カメラを設置して、できるだけ早く内水面に対するオペレーションを可能にしていくと。河川カメラというのは多いんですけど、内水面はあまり今、県は直接対応していなくて、基本的に市町の仕事になっているんだけれども、県としても、佐賀県の場合は内水面の被害というのは半端ないので、そういったところもしっかりとやっていこうということであります。市町と連携しながら取り組ませていただきます。
 これがため池の調節ゲートということで、さっき切り欠きと言いましたけど。あらかじめカットする、ゲートを作っておいて、ゲートを開いておくと水が流れていきますから、その分だけポケットがため池の中にできるということです。ですので、この切り欠きをやることによって約40センチの水位低下が可能ということなので、これはもともとため池だから農業用水に使っているものなんだけれども、実際いつも水を使っている、例えば、白石町をはじめ、そういった皆さん方のご理解を得て、ごめんなさいと、大雨が降りそうなときには少し流させていただきますという了解を取りながらやっていく事業ということになります。
 もう一点は、河川の浚渫でありまして、県で管理する河川をできるだけ、土砂がどうしてもたまってしまって流量が維持できないということになるので、できるだけ川の底に溜まっている土砂を掘り返してあげることによって水がいっぱい流れて、河川の流下能力を確保しようという事業です。
 こういったことをやる予算として、この6,800万円というのは国費を入れながらやる事業、さらに、債務負担行為として8.2億円を今回予算設定させていただいているということです。
 さらに、今回の災害対策として、市町の被災者に県の災害救助基金特別会計から住宅の応急修理とか避難所の運営などに対して交付するお金があるんですけれども、今回、もともとあった0.5億円に7.5億円を上乗せして8億円交付しようとしているので、この7.5億円を支出する補正予算と、この8億円交付について、国と県とで4億円ずつ負担するという予算。だから、予算上出てくるのは、ここ(佐賀県災害救助基金特別会計への繰り出し金4億円)とここ(国庫負担金4億円)とここ(7.5億円)ということになります。
 そのほか、住居などに被害を受けた方への貸付けなどによって、今回の豪雨災害対策の予算が構成されているということであります。
 最後に、通常分の3.6億円について、ここに説明を書いています。
 法人事業税の一部を市町に交付というのは、法人事業税が増収になったので、その分、市町に支出しておこうと。一定割合が決まっているので、法人事業税の7.7%を決まって市町に出すことになっているので、今回、その増収部分について、この際、交付すると。
 それから、食肉センターの整備、OPEN-AIR佐賀北山キャンプ場の整備、それから、コロナの影響によるインバウンド対策の取りやめなどによって減額があったり、こういうことを精算すると3.6億円の補正ということになります。
 順次説明しています。
 まず、空港関係です。今、インバウンドがほぼ壊滅的ということで、非常に厳しい状況にあるんですけれども、この際ということで、ちょうどコロナの期間中に九州佐賀国際空港はリニューアルができました。本当に何といっていいのか、利用者にあまり迷惑をかけずにやれたというところはよかったというのか、スムーズに展開することができました。またインバウンドが戻ってきたときには、非常に皆さん喜んでいただけるんではないかと思っています。
 今回の予算については、まずは有料駐車場を新設するという予算であります。
 今、駐車場は第1、第2、第3、第4と展開しているんですけれども、混んでいるところは全部埋まってしまうので、本当に本当に緊急時に焦って止めたい人だとか、ある程度お金を払ってでもいいから近くがいいとか、いろんな皆さん方のニーズがあるもんだから、100台程度の有料駐車場を新設しようと思っています。そのための経費であります。1日1,000円程度ということで、今検討を開始しております。
 そのほか、今回はターミナルビル前について、アイランドというか、一般の車とバスとか、そういったところの整理をしようということで、今、構内道路改良事業が行われていますけれども、そこのうちの歩道部分についてルーフを造っていこうという事業です。
 そういったところで、誰もが利用しやすい空港へというような予算を債務負担行為で3.5億円設定させていただいております。
 続きまして、SSP関係、国スポ・全障スポ関係ですけれども、佐賀県の場合は、20市町全てで行われるわけですけれども、特に市町の施設整備について補助を行っています。上限額は1億円ということで、吉野ヶ里町の体育館だとか、唐津市の野球場とかやっているわけですけれども、今回についてはここ、小城市の芦刈文化体育館について。ここではハンドボールやバレーボールが行われるので、9,800万円補助をするということで、200万円はもう既に補助しているので、今回は残りの9,800万円、それで1億円補助ということでありまして、11月補正予算に計上しているということであります。
 続きまして、佐賀県高性能食肉センターの整備です。
 これが多久市で行っている、いわゆる「KAKEHASHI(かけはし)」(仮称)にしていますけれども、食肉センターの整備なんです。簡単にいいますと、佐賀牛は非常に今評価も高いので、それをしっかりと衛生的に、高性能な処理施設を造って輸出を増やしていこうというためのものでありまして、今、鋭意、牛処理施設については新設をしています。今まさに、取り組んでいます。ですので、来年の今頃にはオープンできるんではないかなということで今準備をしているんですが、我々としては、さらにその後、この事故畜棟というところについての新設と、それから汚水処理施設、脱臭装置なんかも整備する。さらに、今使っているこの施設を、牛はこっちにできますから、豚の施設に改修するということを順次やっていくことにしているわけなんですけれども、今回の予算については、この事故畜棟と汚水処理施設についての整備に着手するので、そのために必要な予算と継続費の補正をするということであります。
 順次、そういった形で事業規模、それから事業内容が固まったところから予算化をしていくということでございます。
 畜産に関して言えば、ブリーディングステーション、それからキャトルステーションですね。ブリーディングステーションというのは、牛の産婦人科とよく言っていますけど、キャトルステーションは牛の保育園。そして、今回食肉センター、この3点セットで、佐賀が畜産の聖地として、本格的に輸出拡大を目指す拠点として、施設の整備面も向上されるということでございます。生産額の拡大を図っていきたいと思っています。
 以上が11月補正予算の概要でございます。

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