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世界に羽ばたくスタートアップ企業を生み出し、育てていきます

 おはようございます。最初に私から何点か申し上げたいと思います。
 世界に羽ばたくスタートアップ企業を生み出して、育てていきたいと思っています。
 まず、スタートアップ企業について申し上げたいんですけれども、今までにないアイデアを基に飛躍的に成長する企業ということで、「あっ、こんなシーズがあるからこんな形で会社つくってやっていきたい」みたいな、そんな志ある起業家を佐賀県から育てていきたいなと思っていて、例えば、ここに例がありますけれども、「自然と共生しながら離島の経済を再生して人々を呼び戻していきたい」とか、「遊びを通じて考えることが楽しいと感じるような子どもたちを育てたい」とか、「企業とNPOで社会課題の解決への新たな基盤をつくりたい」とか、いろいろみんなそうやって思うわけですけれども、なかなか新しいビジネスを立ち上げる、会社をつくってやっていくというのは、どうやってやるんだろうかと考える方も多いし、まず、何をもってしても資金調達の問題、お金をどうやって集めるのかなというところが大きな課題、これはずっとそういう課題があるわけですけれども、佐賀県流に、そういった意欲と志ある起業家、これは県内の子どもたちも学生もそうだけど、よそから来て、佐賀でやっていきたいという方も応援していきたいと思っています。
 ということで、我々の個別支援は3種類、それぞれ数か月にわたって個別指導していくというラインナップになっていて、始めて、磨いて、繋いでいくということなんです。
 「始める」という最初のGateway(ゲートウェイ)については、いろんなジャストアイデアをビジネスプランに持っていくということについて、これ全てが伴走支援だと思っているんです。伴走支援して、横で一緒になってアドバイスをしながらやっていくというのを3段階やっていると思ってください。最初は監査法人のトーマツが支援して、そのアイデアをビジネスプランにすることについて助言をする。
 その次に、このBoost(ブースト)になりますけれども、現役の投資家が磨き上げる。オプトの創業者メンバーの、具体的に言うと海老根さんが創設したベンチャーキャピタルが支援していって、しっかりと磨き上げをやっていくということ。
 さらに、ここがもう一つポイントなんだけれども、商談先やパートナーを紹介してあっせんしていくというような専門機関が支援していく。特にこれは藤原さんなどが創設した専門機関が支援するわけですけど、こういった具体的にそれぞれ伴走機関が明示されているというのが大きなポイントで、安易に金融機関に頼らずに、直接的なシーズ磨きというものにコミットしているのが佐賀県の大きな特徴となっています。
 専門家がそれぞれの課題に親身になり徹底的に支援します。
 ということなので、ネタを明かすようなところもあるんだけれども、佐賀県はふるさと納税を活用した助成というもので起業家支援をしていくというところがあって、助成にさらに上乗せをしていくという県の支援、それから事業化期になっていくと、事業実現への資金を助成するということで、大体年間3社程度、しかも、500万円を上限ということで、会社は絞るけれども、ある程度大きな額ですね、一遍に500万円というのは。ここから競い合わせて、その代わり、勝負をかけさせるところには勝負をかけてもらうという、まさにチャレンジの支援をして。「マネーの虎」という番組、そういう感じです。それは君に懸けてもいいよ、という感じですね。
 それから次に行って、事業拡大期になると、これも一つの大きなポイントなんですけれども、民間からの資金調達をするわけです。ですから、昔みたいな金融機関からの直接金融とかいうことではなくて、クラウドファンディングとか、今風の、幅広いみんなから資金調達をしていくということなどについて、そこに対して仲介企業があるわけだけれども、そういったところに成功報酬というか、調達額の10%から20%を県が支援していくというやり方、これも恐らく唯一無二だと思いますけれども、そういうやり方をしていくことによって、民間資金を巻き込んだ資金調達支援をしていくのが我々の特徴です。
 ですので、かちっかちっと堅めに県職員とか金融機関だけで何かやっていって、なかなかブラッシュアップができずに頓挫してということではなくて、本当にこの市場の中で勝負できるようなものに磨き上げながら、成功事例を幾つでも出していこうというのが我々のやり方です。
 ということで、賞を取ったからというわけではないけれども、少なくとも、出だしとして新人賞を取ったというような形で我々にとってはすばらしいなと思っているんですけれども、例えば、三田さんも先だって訪問に来てくださいましたけれども、もともとはコスメで職員をやっていた方ですけど、自分で起業して、今非常にコスメで離島の経済再生ということで頑張っています。女性社長のためのJ300アワード2021大賞を取られました。フレルの江口さんもボードゲームで頑張って特別賞を取られたり、デッサンの高橋さんについても優秀賞を取られたりということで、それぞれ佐賀県内で頑張って起業することで、そこで成果に結びつくという芽が出始めているということで、毎年毎年多くの人たちが佐賀に集まるようになってきたということです。
 さらに、佐賀大学の学生さんもふるさと納税を活用したスタートアップに向けてチャレンジ中ということで、NEXS(ネクシス)の梶原さんとか、学生団体WIDE(ワイド)の北原さんとか、それぞれ事業化をして、佐賀大学にいながらにして、いずれ自分で起業していくという道を、オプティムの菅谷さんなんかが我々にとっては有名だけれども、そういった道を幾つも用意して、佐賀から起業化をしていくことについて応援をしていきたいというのが我々の考えです。
 ということで、スタートアップを大きく羽ばたかせる環境がありますので、ぜひ、佐賀から挑戦をしてもらいたいということで、全国の皆さん方に呼びかけさせていただきたいと思います。

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