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ー人の想いに寄り添う

 さらに、“さがすたいる”という考え方を佐賀県は標榜しています。言うなれば、いろんな障害をお持ちの方も、外国人も、男女も含めていろんな分け方があるわけだけれども、みんなが自然と明日に向かって楽しく一緒になって生きていく社会みたいな、そういったものをつくっていこうということで、いろんな取組をしています。これなんかは去年、佐賀さいこうフェスで視覚障害、聴覚障害の皆さんの方も一緒にコンサートを楽しむようなものを、光ったり、動いたりするものを持ちながら一緒になって楽しむプロジェクトだったり、パートナーシップ宣誓制度も昨年8月に導入させていただきましたけど、いろんな施策に展開するんですが、新年度の事業として今考えているのが、県立図書館がありますが、誰もが心地よく利用できる専用ルームを──これは(県立では)全国で初めてになると思いますが、新したいと思っています。
 言うなれば、このように大きな活字の本があったり、さわる絵本があったり、談話や飲食をして、寝ころがって本を読んでもいいよというところだったり、例えば、自閉症の方だと、囲いの中で1人で過ごすことができたり、いろんなものがあっていいんだよというスペースをつくっていきたいなと。さがすたいるルームを図書館の中につくっていきたいなと思っております。これもチャレンジなので、いろいろソフト上、課題が出てくるかと思います。そういったことも含めて、何とかそれを乗り越えて、みんながいろんなものを楽しめるような、そんな空間を少しでもつくっていきたいと思っています。

 続きまして、人の想いに寄り添う施策ですが、今年考えているのが、がん患者の気持ちに寄り添うということで、がんになると皆さん精神的に大変参ってしまうわけですけれども、その中で特に、外見的にもいろいろ苦労があると聞いています。ですので、例えば、医療用のウィッグだとか、乳房の補正具とか、そういったところに対して市町と一緒になって支援をしていく制度をつくりたいと思っています。
 骨髄移植などでドナー登録していただいているわけですね。骨髄を移植するときに合致するとなると、嬉しいじゃないですか。ところが、合致すると連絡すると、移植に3日ぐらいかかるので、6割ぐらいが会社を休めないとか言われて、せっかく移植されると思ったのに、ショックを受ける例があるということが分かりましたので、ドナーに助成をすることと、雇用主にしっかりその分の補?をするということと、我々がぜひよろしくお願いしますと行政として主体的に関わることによって、骨髄移植をしやすくなるようにという事業を県として構築させていただきました。
 両事業とも市町と連携してやりたいと思っているので、GM21などで市町の参加も得て実施したいと考えております。 

 続きまして、県東部地域の特別支援教育環境を充実しようということで、ご案内のとおり、今、特別支援学校の生徒は非常に増えています。この皆さん方の教育環境をしっかり整えることは県の大事な責務だと思っていて、特にこちらの中原特別支援学校も非常に多くなってまいりました。今回、九千部学園が閉鎖になりますので、これを改修して、鳥栖の拠点、特に鳥栖から特別支援教育の充実というのは多く声も出ておりましたので、この際、特別支援学校ということで拠点化をつくって、ここから障害のある子供たち一人一人のニーズに応じたきめ細やかな教育を提供したいという予算でございます。

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