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新幹線西九州(長崎)ルート関連 その1


○朝日新聞
 もろもろ面白そうな企画など、たくさんあるんですけれども、まず、幹事社側としては政治絡みのことで、2つについてお伺いしたいと思います。
 まず、新幹線です。
 9月23日の西九州新幹線開業まで1か月近くにまで迫りましたけれども、改めてそのことについて知事としての所感をひとつ教えてください。
 あと、開業に向けていろいろ、このように準備されていますけれども、その中で、今現時点で見えてきている課題があれば教えてください。
 それともう一点、武雄温泉-新鳥栖間については、今回の開業によって、どうなっているのかという議論の注目がさらに高まってくると思いますけれども、国と長崎県、JRがアセスルートによるフル規格というところを軸になかなか膠着状態になっていますけれども、このことについてどういうふうに知事が考えておられるかというのを教えてください。
 以上です。
○知事
 西九州ルートの開業についてはいよいよだなということです。これまで本当に長い間、関係者が協議を積み重ねてきたものです。もちろん、佐賀県側からすると、フリーゲージトレインということで開業されると思っていたわけでありまして、その間、新幹線が、先ほど言った武雄温泉から新鳥栖間についても走る予定だったわけですけど、そこはご案内の事情でフル新幹線によって武雄温泉から長崎駅までが通るということでありますので、それについても佐賀県は非常に多額の負担をしているわけでありますから、何とかこれを生かしたいという気持ち、そして、それとあわせて厳しい状況に、特急本数の減になった鹿島、太良地域をむしろ何とか盛り上げていきたい、それを行うことが佐賀県の大きな、大事な責務だろうと私は思っているので、武雄、嬉野の皆さん方とこのチャンスを生かしてもらうということと、鹿島、太良をさらに盛り上げる。
 さらに、この新幹線と関係ないのではないかと考えがちなエリアについても、実は今お話いただいたように、かなり注目が当たると思うんです、佐賀-長崎エリアにですね、西九州エリアに。先ほどのロマ佐賀の話もそうですけれども、僕らは佐賀県中に注目をしっかり当たるようにということでDCキャンペーンも同時期にセットしたわけでありますので、何とかそういった方向でチーム佐賀、オール佐賀で盛り上げていけるように努力をしていきたいということです。
 課題については、やはり23分の新幹線というものをいかに盛り上げていくのかというのは、なかなか今までそんなに前例がないと思うんですね、短い区間ですから。だからこそ、それをどうみんなでデザインして盛り上げていくのか。佐賀県的には、先ほど説明しましたけれども、ファストとスロー、我々が培ってきた、むしろスローな旅、そして伝統といったものについて見ていただける仕掛け、やはり人は心を豊かにしなければいけないので、そういうところに、このコロナ禍の中でコミットできるような、そういう仕掛けができるかどうかが大きな課題だろうと思います。
 その23分を早く、急ぐということについては、特に佐賀県は、あまり大きなメリットがありません。長崎の方にとってみると、博多まで30分短くなるというのは、私も長崎に住んでおりましたけど、画期的なことだと思います。ですので、それぞれの地域ごとにいかにこれを生かしていくかということが課題だと思います。
 最後に、こういう形になってしまったわけですね。結局フリーゲージトレインの開発を国が断念したことによって今の状況が生み出されてしまったと。我々は、そういった意味からすると、ずっとこれまで、フル新幹線の難しさというのは再三、県議会も含めて、私が知事になる前に議論を積み重ねてきたわけでありまして、そういう構造的な課題というものを、ただフル新幹線を全くしないということじゃなくて、我々としてそれをやる糸口が見いだせるのであれば閉ざすものではないということで、今「幅広い協議」をやっているわけなんです。これは毎回申し上げてはおります。そして、今回はよく佐賀県の事情、特にフル新幹線がいかに難しい課題であるのかということを熟知されている古川さんが鉄道担当の政務官になられたということ、そこを踏まえた上で国が柔軟な対応を取っていただくということに我々は大きな期待を、私は大きな期待をしたいと思っております。
 以上です。

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