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新型コロナウイルス関連症関連 その1


○西日本新聞
 コロナの関係でお尋ねします。
 昨日も対策本部会議が開かれたと思うんですけど、陽性者の数がかなり高い状況が続いていますし、それに連動するように、一部ですけど重症とか中等症、あるいは亡くなられる方も出ている状況が続いています。昨日の会議でも医療の逼迫がないようにという話をされたんですけど、あわせて、BA.5の対策強化宣言なり、県民に対しての何らかの行動制限とか注意喚起とかそういったものを考えられているかというところ、その今後の状況によって何か考える基準というか、もしそういうのが現段階であられるようでしたら、併せてお願いします。
○知事
 今起きている課題というのが、昨日も申し上げましたけれども、数が非常に多いわけですよね。ということに起因すること、数が多いということは、それだけ今のルールどおりやると濃厚接触者も多いわけであって、動員も、マンパワーの問題、現場もそうですけれども、エッセンシャルワーカーが非常に今、人繰りがつかない状況だというところが、実は直接的な原因というよりも間接的な原因として全国的に重くのしかかっている課題だと思うんですね。そうしたときに、佐賀県はどうするのかというときに、やはり人の命が大事なので、コロナ対策だけを見ていると、これは本質を見誤ると思っていて、やはり日ごと、それこそ心筋梗塞や脳卒中で多くの方が救急車で運ばれるわけです。そういう方々というのはまさに命に直結するわけだから、そこに対するスペースをしっかり、いわゆる病床を準備しておく、そして、マンパワーもそこに充てられるようにしておくということが大事なので、そちらのほうを大事にしながらコロナ対応をしていくということが大事だと思います。
 ですので、もちろんコロナの中でも課題は出てきます。都市部ほどではないけれども、幾らか個別によっては課題はもちろん佐賀県にもあるわけですけれども、そこのバランスをうまく取りながらやっていかないと、例えば、全てがコロナ病床に極論の場合してしまうと、全く対応ができないということで、多くの犠牲者がこちらの反対サイドで出るわけですから、そこをよく我々は現場と意思疎通をしながらやっていくということで、佐賀県の場合はそういった意味では病床の回転率が高いわけですね。ある程度そこを多くの方々にしっかり病床に入っていただくことは入っていただくけれども、ある程度快癒された方については出ていただく、そこは現場は大変な作業なんです。何だけど、それをやって病床使用率を維持している。だから、あれだけ感染者が出ていても、佐賀県の場合は57.1%にとどめているんです。そういう「プロジェクトM」のオペレーションをやっているわけなんですね。ですから、これがそうは言ったって、毎回申し上げたように、これは70%を超えるといよいよそれこそ100%に近いような感じになってくるので、そうならないように、何とか今オペレーションをしている状況です。
 ですので、その実態については説明をさせていただいているとおり、この病床使用率というのが一つのポイントです。この頃とは全然違うので、この頃は本当に1件1件が重い病気で、後遺症も残る方も多くて、こっちは大分違いますから、昨日言いましたように第7波と言っていいものかと。オミクロン3波じゃないかと僕は言ったけど、そういう状況の差というものも考えながら、しっかりと病床を維持することと、もう一点は発熱外来ですね。今すごい多くの方々がかかりつけの発熱外来に殺到しているので、そこも看護士さんも含めてマンパワーがどんどん今削がれている状況の中で、こっちをどうやっていくのかということで今回、新たに病院に行かなくても登録ができるシステムを入れたりとかしながらやっていくということです。これは全体でも危機管理の問題なので、全てがうまくいくというのはなかなか難しい。でも一番大事なことは、佐賀県民の命に寄り添っていくということで、これからも全力を尽くしていきたいと思っております。
○西日本新聞
 確認ですけど、県民に対する注意、行動制限なり、そういった何かの呼びかけというのは特に今のところは。
○知事
 前と違うのは、本当にBA.5は思わぬところで簡単にうつっているんですよ。なので、制限をかける前にうつっているようなところもあって、なので、その実効性も、そして、与える影響というのも比較考慮した場合に行動制限をかけるというところがなかなか我々とすると効果が出るという実感がないので。もちろん、できる限り抑えていくことは大事だし、何といっても、子どもはすごい勢いで広がっていったわけですけれども、特に高齢者、入院される方はほとんど70歳代以上なので、そちらにいかない努力はぜひしていただきたいということの呼びかけは、お盆の間も特にそういったところを注意していただきたいと申し上げたし、そこなのかなと。
 そこはやはり高齢者というのは、もともと体力的にも厳しいので、コロナがなかなか抜けていかなかったりとかされたりもするので、なので、高齢者の病床を増やして、病床使用率の分母を増やしたいと努力をしているわけでありますので、とにかく高齢者対応だと思います。
 コロナで亡くなった方の平均年齢は86.1歳、オミクロンになってから。非常に高い方がやっぱりそのまま命の問題ということに、最後の体力が弱まったところに一押ししている可能性もあるわけだから、そういったところにしっかり注意をしながらやっていくということだと思います。

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