地域でがんばっている皆さんを訪問する広聴事業『山口知事のさー行こう!!』 46番目の訪問先は、多久市の草場佩川(くさばはいせん)の会です。
※訪問の模様は、県内のケーブルテレビ局で放送するほか、外部動画サイト(YouTube)でもご覧いただけます。
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草場佩川は、多久市出身で儒学、教育、芸術などに優れた才能を持っていた人物です。佐賀藩の藩校である弘道館では、教授として多くの優秀な人材を育成しました。漢詩や書画にも秀でており、朝鮮通信使の応接に関わった際には、通信使からその才能を絶賛されています。
草場佩川の会では、佩川とその偉業を顕彰し次の世代へ継承するため、作品の研究や情報発信、現地視察等を行われています。また、今年は佩川没後150年にあたることから、多久市報に記事を執筆するなど積極的に活動されています。
はじめに、佩川ゆかりの品々を拝見しました。佩川の代表作であり最高傑作といわれる「金地竹図屏風(きんじちくずびょうぶ)」は、墨の濃淡を駆使して立体感を表現されており、画面の奥に空間の広がりが感じられました。また、庶民に対して行った講義の内容をまとめた『婆心帖(ばしんちょう)』は、誰もが理解しやすいよう、かな混じりの和文に美しい挿絵が添えられており、庶民教育にも注力した佩川の人となりが伝わってきました。
その後、横尾俊彦多久市長も交え、皆さんと意見交換を行いました。活動にかける想いについて、桑原会長からは、「会の活動をきっかけに、佩川さんのことをより多くの方に知ってもらいたいという切なる想いがあります。特に子ども達には、佩川さんのことを心に刻んでほしいと思っています」とお話しいただきました。これからも、会の活動を通して、県民の方々の佐賀を誇りに思う気持ちを醸成していっていただきたいと思います。
【山口知事のさー行こう!!】
郷土の偉人を大切にし、その人物像や偉業を語り継ぐ活動は、本当に素晴らしいと感じました。県としても、佐賀の偉人をはじめとする佐賀の歴史的な魅力・価値について、県内外のより多くの方に発信できるような仕掛けを考えていきたいと思います。
県民一人一人が、郷土の歴史を誇りに思う佐賀さいこう!