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質疑応答:原発関係 その2
○NHK
 大飯原発がフル出力に達しましたけれども、従前から知事は福井県のプロセスを注視していきたいというふうにおっしゃっていましたけれども、これまでのプロセスを振り返って、参考とできる点、具体的にどんな点なのかというところと、あと佐賀県と福井県の事情の違いから、佐賀県ではもっと工夫しなくちゃいけないとか、そういう点があったら教えていただけますでしょうか。
○知事
 全体の印象から申し上げれば、福井県の西川知事、大変難しいご判断で、苦しまれながら、悩まれながら一定の結論を出されたということだと思います。
 同じ立場の職にある者として、この間のご苦労に対しては大変敬意を表したいと思っております。そういう中で、私どもが見ておりまして感じたのは、1つは丁寧さということでございました。その丁寧という意味は、私が見ていて感じたことは、本当に国が腹を据えてやろうとしているのかということについての確認を幾度となく求められたというものでございます。
 去年、私どもも経済産業大臣が再稼働を求めてきたにもかかわらず、その後、総理はさせなくていいという判断をされたという経験がございました。こうしたことを見ておられたからだと思いますけれども、本当に今の政権が、総理を初めとして閣僚が一丸となってこのことについて同じ気持ちでいるのかどうかということについて、幾度となく確認を求められたということが非常に印象的でございました。
 さらには、関西電力と私どもとで事情が違うのは、福井県そのものは電気は北陸電力の配電区域、営業区域になっておりまして、関西電力という、つまり区域外のところに立地しているという特殊性というものがあったと思います。一般的には自分たちもそのユーザーとして電力が不足することに対する心配があったりとか、あるいは電力がきちんと届くことについての消費地からの理解というものが一般的には得られやすい環境というのがあるわけですけれども、福井県の場合にはそうではなかったということで、特に関西広域行政機構の中では侃々諤々(かんかんがくがく)の議論が行われておりましたので、そういう消費地の状況というものも一方で見据えなければならなかったという点において非常にご苦労がおありになっただろうなと思いますし、こうした点に私は注目をしておりました。
 最終的な結論の持っていき方のプロセスについては、例えば、県議会と県の当局との関係のあり方、あるいは立地町との関係などについては、どこまでが同じでどこまでが違うのかわかりませんけれども、現在、これまでのプロセスを改めて整理するように事務当局には命じているところでございまして、それをながめてみた上で、また改めて考えてみたいと思っております。
 そうは言いますものの、そもそも新しい原子力規制委員会と規制庁が、報道等によれば9月にも発足ということを言われておりますので、福井のときのプロセスがそのままこれからほかの原子力発電所にも当てはまるとは思っておりませんけれども、あくまでも参考ということで私ども勉強しておきたいと思っております。
○朝日新聞
 玄海原発の再稼働の関係で、去年、保安院から安全性の説明を受けたときに専門家から意見を聞いたと思うんですけれども、これというのは実際どなただったかというのを教えていただけますか。
○知事
 もちろん、そのことについてはどなたにお願いしたかということについては、承知をいたしておりますけれども、ちょっと今宙に覚えているわけではないというのと、お願いした専門家との関係でどういう条件でお願いしたのかということもありますので、それについてはまた後ほど事務的にご連絡をさせていただきたいと思います。そういった名前を公表できるかどうかも含めてのご連絡になろうかと思いますが。
○朝日新聞
 その専門家にお願いした理由というか、決め手というのは何かありますでしょうか。
○知事
 そこは正確に覚えていないので、こういう場であまりうろ覚えで申し上げてはいけないと思いますけれども、それまでもいろんなことでお話を伺う機会があったりとか、そういうことがあったからというふうに記憶をしております。
○朝日新聞
 環境放射線技術会議のメンバーの方だったのかなと思うんですが。
○知事
 ごめんなさい、ちょっとそこ覚えていませんで、すみません。
○朝日新聞
 今度もいずれ再稼働の関係で専門家に意見を求められる機会というか、タイミングが出てくると思うんですけれども、その場合もこういった方々、先生に聞くことになるんでしょうか。
○知事
 まだ正直言って決めておりません。まず、新しくできる規制庁、規制委員会がどういう審査を行われるのか、これまでとどう違うのか、そういったことを見た上で、この自治体独自の意見聴取というものをどう考えていくのかということが見えてくるのではないかと思っておりますので、現時点ではまだ決めておりません。

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