質疑応答:原発関連 その3
○朝日新聞
ちょっと繰り返しになりますけど、先ほどの事前了解のことで、自治体によって考え方が両方あるということを知事はおっしゃっていまして、非常に難しい判断だったと思うんですけれども、2年前にいろいろやらせの問題とかあって、むしろ積極的にかかわっていくべきじゃないかという気持ちがなくもないんですけれども、つまり知事は当時の反省から、余り前のめりにならないというようなことを常々おっしゃっていますけれども、それが今回の対応が、やっぱり見方によっては積極的に余りかかわっていかないというような姿勢に映るようにも思うんですけれども、県のほうから積極的にコミットする、そういうお考えにはならなかったんですかね。 ○知事 積極的にかかわらないというか、事前了解願ですから、事前了解願を出してもらうということは、了解するまで手をつけるなですよね。それは私は積極的な対応とは思いません。安全対策、必要なものはどんどんやっていただきたいと思います。そういったものに我々自治体の了解がないと安全対策に手をつけられないというのは困ると思います。私はむしろそう考えました。 ○朝日新聞 そうすると、安全協定に基づく事前了解というところがないと、あれをつくった意味合いといいますか、今後この再稼働にどう本当にコミットしていくのか。それは国が決めることとおっしゃるのかもしれないんですけれども、知事としてそこのお考えというのは現時点でどうなんでしょうか。 ○知事 余り先走って言わないほうがいいと思っているんですけど、今回の再稼働は、これまでの再稼働とは意味合いが違うと思っていますので、新しい手続を考えていかなければいけないと思っています。今回の再稼働についてはですね。 繰り返しになりますけれども、今ある安全協定上は再稼働は事前了解の対象になっていませんので、だから、そもそもそれでいいのかという話があって、それじゃまずいと思っています。それを考えていく前提として、じゃ、国はどういったことをやっていこうと思っているのかということもしっかり踏まえた上で、じゃ、我々が何をしていくのかということを考えていきたいと思っているんですね。ですから、国に対してもどういうプロセスで再稼働についての議論を、あるいは判断をしていくのかということを求めながら、一方で、九州電力に対しては、今回の再稼働については新しい別のプロセスを考えましょうねということも申し上げていきたいと思っています。 ○佐賀新聞 その新しいプロセスですけれども、先日知事言われたように、それを協定に書き込んで永続的なものにするのか、今回だけの特別なものにするのかというのも今後の検討という形になっていくということですか。 ○知事 そうですね、私の今のイメージからいうと、再稼働そのものというのは日常的に行われることでありまして、それをいつもいつも再稼働の事前了解の対象にしていくのかということについてはどうなのかなと思っていますが、今回の再稼働はいつもの再稼働とは違うでしょうということでありまして、それはやっぱり新たな手続を考えていかないといけないと思っているということであります。 ○朝日新聞 確認なんですけれども、何度もおっしゃっているんですけど、今回の適合性の審査、再稼働とは別物というおっしゃり方を知事はされるんですが、それ前提、一部ということでもないということなんですか。 ○知事 いや、全く別とは言いません。ただ、例え話が適当なのかどうかわからないですけれども、申し上げれば、今後動かす予定があるのかないのかにかかわらず、全てのプラントは安全性が適合しているのかどうかの審査を受けてもらったほうがいいと思っています。だから、その上で、電力事業者がどのプラントとどのプラントは動かしたいと思われるのか、どの炉はこれはもう廃炉だと思われるのかわかりませんけれども、今後どうなるかにかかわらず、とにかく存在しているものについての安全性の確認はぜひ行っていただきたいと思っているということであります。 ○朝日新聞 大前提? ○知事 大前提だということですね。
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