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佐賀県立美術館は7月2日にリニューアル・オープンします

 佐賀県立美術館は、昭和58年10月8日の開館以来31年余りを経過し、施設・設備が老朽化していたため、来館者に、より快適な空間で芸術・文化に親しんでいただくことを目的として、平成26年度に内装改修工事を実施しました。改修は、美術館エントランス・共用空間・各展示室など1階部分を中心に行い、シンプルで機能的な空間となりました。また、佐賀県出身で日本の近代洋画界をリードした岡田三郎助(おかださぶろうすけ)の作品を常時公開する「OKADA-ROOM(オカダルーム)」を新設しました。
 工事に際して、平成26年12月8日(月曜日)から休館し、県民・利用者の方々には大変御迷惑をおかけしましたが、来る平成27年7月2日(木曜日)にリニューアル・オープンすることになりました。
 また、リニューアル・オープンを記念して、7月2日(木曜日)~8月2日(日曜日)の会期で、「吉岡徳仁(よしおかとくじん)展-トルネード」を開催します。吉岡徳仁さんは、佐賀県出身で、世界に最も影響を与えるデザイナーの1人として国内外で高く評価されており、今回の展覧会は九州で初の個展となります。
 今後とも、「佐賀県の芸術・文化の魅力を県内外に発信する場」として、また、「国内外で高く評価された優れた芸術作品を身近に鑑賞できる場」として、さらに、「県民の文化活動の発表の場」として、芸術・文化に触れ、楽しんでいただけるよう、美術館活動の充実に努めてまいりますので、御理解・御支援をいただきますようお願いいたします。



1 佐賀県立美術館内装改修工事の概要
(1) 工 期 平成26年11月~平成27年3月
(2) 工事の範囲
  • ア 美術館の1階部分(エントランス、展示室〈OKADA-ROOM・2号・3号・4号〉、共用空間・回廊 等)  ※「美術館ホール」及び2階部分を除く。
  • イ 博物館の一部(1階ミュージアム・カフェ部分)
  • ウ 博物館屋外展示場(アラカシ広場)と東側駐車場との直接導線部分
(3) 総工費 約6億3千万円
(4) 「OKADA-ROOM」の開設
   ア 開設場所 旧1号A・B展示室を1室として、「OKADA-ROOM」を新設。
   イ メインテーマ 「岡田三郎助と近代洋画の佐賀」
   ウ 展示内容及び活動内容
(ア) 館蔵の岡田三郎助の作品・遺品等を通して、その画業と生涯を多角的に紹介していくとともに、至高の美を堪能していただく。また、岡田と関連のある佐賀出身の百武兼行・久米桂一郎や、鹿児島出身の黒田清輝・藤島武二などの作品も参考展示し、日本近代洋画界で活躍した佐賀県をクローズアップさせる。
(イ) 県内の学校の児童・生徒向けに岡田作品を出張公開し、鑑賞教育を行う「岡田三郎助キャラバン隊」事業を実施する。

美術館玄関
美術館玄関
エントランスロビー
エントランスロビー
OKADA-ROOM
OKADA-ROOM
回 廊
回 廊

2 「吉岡徳仁展-トルネード」の概要
(1) 会 期 平成27年7月2日(木曜日)~8月2日(日曜日) 吉岡徳仁
(2) 会 場 佐賀県立美術館 2号・3号・4号展示室
(3) 主 催 佐賀県立美術館、佐賀新聞社、STSサガテレビ
(4) 企画協力 株式会社吉岡徳仁デザイン事務所
(5) 内 容
 200万本を超えるストローを使ったインスタレーション「TORNADO」とともに、平成13(2001)年に発表し世界の注目を浴びた紙の椅子「Honey-pop」、パリのオルセー美術館にも常設展示されているガラスのベンチ「Water Block」、自然構造によって生み出された結晶の椅子「VENUS」など吉岡さんの代表作を展示する。
TORNADO(トルネード)2007年
TORNADO(トルネード)2007年

【吉岡徳仁さんのプロフィール】
 デザイナー吉岡徳仁(1967~)は佐賀県に生まれ、有田工業高等学校デザイン科を卒業後、桑沢デザイン研究所に入所。後に倉俣史郎、三宅一生のもとでデザインを学び、フリーランスのデザイナーとなる。早期から20年以上にわたり手がけるISSEY MIYAKEの展覧会やスペースデザインをはじめ、世界的に著名な数々のブランドとクリエーティブなコラボレーションを行い、アート、デザイン、建築など幅広い領域において世界的に活躍している。
 自由な着想と実験的なクリエーションから生まれる作品の数々は、国内外で高く評価され、数々のデザイン賞を受賞するとともに、ニューヨーク近代美術館(MoMA)、ポンピドゥー・センター、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館など、世界の主要な美術館に永久所蔵されている。
 吉岡は現在、世界に最も影響を与える創り手として、その創作活動が世界中から注目されている一人である。

■主な受賞歴
2002年 2001年度毎日デザイン賞、東京
2007年 平成18年度(第57回)芸術選奨文部科学大臣新人賞(芸術振興部門)、東京
2007年 Design Miami / Designer of the Year 2007、マイアミ、アメリカ
2008年 Wallpaper Design Awards 2008 / Best furniture designer、ロンドン
2009年 Elle Deco International Design Awards / Designer of the Year 2009、ミラノ
2010年 Artist of the Year / TOKYO Design & Art ENVIRONMENTAL AWARDS 2010、東京
2011年 A&W Architektur & Wohnen / Designer of the Year 2011、ケルン(ドイツ)
2012年 Maison & Objet / Creator of the Year 2012、パリ
■主なパーマネントコレクション
ニューヨーク近代美術館(MoMA)(ニューヨーク) ポンピドゥー・センター(パリ) ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(ロンドン) クーパー・ヒューイット国立デザイン博物館(ニューヨーク) サンフランシスコ近代美術館(SFMOMA)(アメリカ) 東京都現代美術館(東京)
■主な著書
『TOKUJIN DESIGN』(ギャップ出版) 2001年 『Tokujin Yoshioka Design』英語版/日本語版(Phaidon Press・イギリス) 2006年 『みえないかたち』(アクセス・パブリッシング) 2009年 『TOKUJIN YOSHIOKA』(Rizzoli International Publications・アメリカ) 2010年 『TOKUJIN YOSHIOKA_Crystallize』(青幻舎) 2013年

3 リニューアル・オープンに伴う関連行事
(1) 報道関係者向け内覧会 平成27年7月1日(水曜日)
10時~14時
(2) オープニング・セレモニー 平成27年7月1日(水曜日)
15時~17時
(3) 吉岡徳仁さんの
ギャラリートーク
平成27年7月2日(木曜日)
※ 各行事の詳細は、別途お知らせします。

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