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総合計画策定議案を議会に提出します

 これより6月定例県議会に掲げます総合計画議案と補正予算案などにつきましてご説明を申し上げたいと思っています。
 まず、総合計画の策定議案についてご説明申し上げたいと思います。
 まず、これまでの経緯でございますけれども、骨子案を2月の定例県議会へ報告させていただきました。そして、骨子案についてのパブリックコメントを実施して、メール、ファクス等で意見募集もし、そして私と県民との意見交換会を県内6会場でやったところでありますが、意見の件数が630件で、4年前にも同じような意見照会をしたときが178件だったので、630件来たということは、非常に県民からもいろんな意見が寄せられたということで、私としては非常によかったなと思っています。この意見交換会にも760人の方々にご参加いただきました。
 そして、素案を公表して、また、この素案についてもパブリックコメントを実施して、さらに市長会、町村会との意見交換会も行っておるところでございまして、これから意見や議論を踏まえまして、このつくりました総合計画策定議案を県議会へ提出するところという状況でございます。
 その反映の仕方ですけれども、例えば、市町長との意見交換会について、ラムサールの記載をお願いしますと言われて、全くごもっともなぐらい、それをそのまま反映させたとか、住環境というのが変わってきているので、空き家対策についての記述はあるのかということに対して、しっかりと明記するとか、さまざまな、おっしゃるとおりの意見が非常に多くて、こういった形で反映をさせているということでございます。
 県民のご意見についても、非常に建設的な意見が多くて、随所にこれは反映されておりますので、またそれは各課から聞いてもらったらいいと思います。
 次に、基本理念と6本の政策の柱ということでございまして、基本的には、私が選挙のときから申し上げているように、「人を大切に、世界に誇れる佐賀づくり」ということを基本理念にした上で、6本の柱で構成されております。
 特に一番最初に、「安全・安心のくらし さが」で、県民の皆さん方には、やはり安全・安心というものがまず基本にあってこその佐賀県政と思っていますので、それも明確にしたところでありますし、全体の中にこれを実施する中で、2つのキーワードを入れさせていただいております。1つが「さが創生」で、1つが「さがデザイン」ということです。
 この「さが創生」というのは、ここにも書いてありますけれども、まさに佐賀らしい本物を磨き上げていく。それも、どこか上から目線ではなくて、地域のほうから沸き上がるような佐賀の本当の力をしっかり出していこうという部分。子育ての希望をかなえる環境をつくっていくという佐賀本来の持っているすばらしさに着目した上での地域振興を図っていく、住環境を整えていく、そういった意味での「さが創生」が1点。
 もう1点は、本物のある佐賀県を、そして、人づくり、心づくりといったものを大切にした佐賀県を「さがデザイン」──デザインというのは、単に小さなパッケージを少しよくするとかいうことにとどまらず、まさにまちづくりとか大きな観点も含めたところでの心地よさというものを磨き上げていくところにデザインという手法を使ったらどうだということであります。
 そうした「さが創生」と「さがデザイン」というものを横串というもので刺した上で、この6本をしっかりと進行していくことによって、基本理念である「人を大切に、世界に誇れる佐賀づくり」を前に進めていきたいと思っているところでございます。
 その今申し上げたことを実施していく上で大切な県政運営の上でのキーワードとして、3点を掲げております。
 1つは現場主義、現場を第一だということであります。現場の人の思いを大切にしていくということでありまして、それは産業の現場もそうですし、子育ての現場でもそうですが、現場が輝いて、息づいてこその県政運営だと思いますので、あくまでもこれは県庁職員も含めて現場をしっかりと大切にしていくということでございます。
 2点目、このミッションですが、本来の目的を見失わないということを、これも繰り返し申し上げているところでございますけれども、いろんな例があるんですけれども、例えば、ICT教育であれば、ICTの率を単に上げるということがミッションではなくて、あくまでも授業の質の向上を図る、そして、しっかりと先生と生徒のキャッチボールができることが大切なことであって、ICTの普及は率が上がったからそれで喜ぶということではないよね、というようなミッションをまずしっかりと考えた上で県政運営をやっていこうということが2つ目のキーワードです。
 そして3つ目、プロセスですが、これもよくいろんなところで知事さんのお考えどうなんですかと聞かれることも多いんですけれども、県政の方向を決めていく上でも、あくまでもいろんな県民の皆さん方との対話、プロセスを通じて、お互いの信頼関係というものを構築していくことが何よりも県政全体の運営には私は必要だと思っています。ですから、そうした上でのさまざまなアウトプットなり結論があるべきだと私は思っていますので、この現場とミッションとプロセスという3点について、しっかりと踏まえた上で行っていこうということを掲げてございます。
 そして、先ほど申し上げました「さが創生」と「さがデザイン」という2つの視点ということを前に進めていくためにも、組織面でも体制整備をしようということでありまして、さが創生推進課というものを設置して、特に人口減対策とか地域振興施策や、そして、移住の支援ということですね。こういった今までどちらかというと佐賀県が弱かった、あまり取り扱っていなかった分野をきっちりとやっていく、ここ予算額は5.8倍ぐらいになっているかな、ここの課の対象の事業費では。例えば、移住とかいっても、今までは割と産業人材を持ってくるという話ぐらいしかしなかったんですが、私は、むしろ佐賀県というものは住むにはすばらしい場所だということをきっちり訴えられるんではないのかなと思っておりまして、さまざまな意味で移住というものに対して支援をしていくと、窓口を設けていくということを考えていきたいなと思っています。
 「さがデザイン」、こちらのほうは政策監グループ内にさがデザイン担当というのを設置しまして、これは主に佐賀県に関係したりとか、佐賀県出身のデザイナーというのが非常に多いんです。佐賀のことをよく知っていて、そして佐賀にいろいろ関係をしたようなデザイナーの皆さん方との連絡をしっかりとって、そうした視点でのことを県政に生かしていくと。さまざまな、先ほど言った小さなところから大きなまちづくりまで含めてというようなところをさがデザイン担当にして、県庁の各施策とか各事業の磨き上げについて支援するチームを置こうと思っております。

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