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佐賀空港の自衛隊使用要請関連その1

○NHK
 オスプレイについてですけれども、先日、空港周辺の現地調査について、秀島市長が当面回答を保留するということを防衛省に伝えられましたが、知事は異論は挟まないと発言をされていましたけれども、この秀島市長について、どう受けとめられたか、それから所感について教えてください。
○知事
 私は、特にこの現地調査の問題について、特に佐賀市長とか漁協さんとすり合わせをしているわけではありません。防衛大臣が来られたときに、私は計画の全体像と将来像ということに対してずっとお願いをしてきたわけですけれども、その中で、具体的な30ヘクタールの位置だとか、施設の配備とかそういったところも含めてという話の中で、現地調査が必要という話もありましたので、それであれば、地元、特に佐賀市さんと漁協さんの了解を得てであれば私から異論を挟むことがないと申し上げたというところでありまして、それに対して市長さん、そして漁協さんが、それぞれのお考えの中で対応されたのかと思っております。
○NHK
 常々、秀島市長が佐賀空港を自衛隊と共用しないと、漁協と県との覚書が頭から離れないとおっしゃっていることについてはいかがですか。
○知事
 私は、今、防衛省の提案に対して、県は県で非常に向かい合っている。特に米軍の取り下げということも含めて、事務的にも、それがどういうようなことを意味するのかといったことについての精査をやっているところです。そして、また佐賀市さんは佐賀市さんで、漁協は漁協さんでいろいろお考えがあるでしょうから、そうした中で、さまざまなまた県民の皆さん方のご意見もあるでしょうし、そうしたことを今じっくりと踏まえているところ、精査をしているところという段階だと思っています。
○NHK
 防衛大臣との会談から間もなく1カ月がたとうとしていますけれども、米軍の取り下げについて、大きな意味を持つとおっしゃっていましたが、このあたり、何か具体的にまた感じられていることとか、今後の取り組みについて何か思われることはありますか。
○知事
 私は、これは繰り返しになりますけれども、選挙戦のときからずっと県民の中で米軍ということに対することをおっしゃられる方が多かったということで、これはどうしても明確化しておかないと、なかなか難しいこともわかっていたんですが、防衛省さんに対して、ここはやっぱりしっかりとできる限り将来像まで含めて明確にしていただかないと、我々としては検討できませんということを申し上げていたところなんです。
 そうしましたら、防衛省さんのほうからこれは取り下げるからというお話を今回いただくことになったので、それの意味、防衛省さん、大臣のほうからはもうよそと横並びだというお話をいただいておりますけれども、またそういったことの意味も含めて、今事務的に整理をしているところであります。私は大臣のそういうご発言というのは非常に重いものだと思いましたので、大きな意味があるということで返させていただいたところであります。
○NBC
 関連して、精査はいつまでに行って、県民に対してはどのような形かで公表される、そういうようなお考えはあるんでしょうか。
○知事
 もうかねてから私はスケジュール感は持ち合わせていないというお話で、もちろんマスコミの皆さん方はいろいろ質問されたりもされたんですが、防衛省からのお返事を待っているところだというのが今までのトーンで、何カ月たちましたでしょうか。
 今回、一定のお話をいただいて、今、精査をしているところですが、これも我々としていつまでに答えを出さなければいけないということではないと思いますし、特に我々も具体的な場所ですとか、それから飛行ルートとか、3点申し上げましたけれども、そういったことも含めて、しっかりここをまた精査することが大事だと思いますし、特に現地で調査をしたいというお話を防衛省がされて、再度また市と漁協に行かれた中で、市と漁協さんがそうやって簡単に答えられる話じゃなくて、もう少し時間をいただきたいという話でもありましたので、そういったことを考えますと、一定の時間が必要なのかなと思っています。
○佐賀新聞
 関連してお尋ねします。
 佐賀市さんや有明海漁協さんの、いわば回答保留の対応、態度を踏まえて、県として対応を何か見直される部分があるのかないのかというのが1点と、もう1点は先ほど来、じっくりと精査とおっしゃっていますけれども、現時点での県の側の精査の中身、どんな九州防衛局なり防衛省とのやりとりが行われていて、どういう観点で精査を行っていらっしゃるのかを教えてください。
○知事
 私が特に意味を、意義があると思っているのは、先ほど申し上げたように、米軍が切り離されたということがどういうことなのかということを事務的に、できる限り紙に落として、お互いが共通理解をするということが大事だと思っています。
 そのほか、いろいろやっているんですが、それは事務方に聞いていただいたらいいと思います。
○佐賀新聞
 受けとめに変わった部分というのはございますか、佐賀市さんや漁協さんでの回答保留という部分で県としての対応の受けとめ。
○知事
 いや、私は、やはりまず、県としてしっかりと防衛省とまだまだ対峙するところが必要だと思いますし、私が、例えば、佐賀市長とか漁協さんと何か話をして、事前に決めておくということは余りよろしくないと思っているんです。私は県民と向かい合いながら防衛省と話していく。市長さんは市民と向かい合いながらいろいろとご主張もされる。漁協は漁協なりに地権者でもありますし、お考えがあるでしょうと。それぞれをしっかり訴えるという時間が今必要なのかなと思っています。
 もちろん、一定の時期が来て、それは同じところでいつも顔を合わせているわけですから、全くお互いの中で誤解があってはいけないので、そういった話も適宜する機会が必要なのかなという気もしますので、それはまた追い追い相談していきたいと思います。
○読売新聞
 先ほどの現地調査の件について関連した質問ですけれども、今、県と市が回答を保留したと。漁協についても漁期が終わるまで協議ができないということで、3者の立場が違います。それを受けて漁業者や県民の中には、知事の異論は差し挟まないといったご発言が受け入れに前のめりになっているんじゃないかと不安視されている声も出ていますけれども、その点については、どのようにお考えでしょうか。
○知事
 私は、防衛省さんとの協議も、皆さん方も入っていただいているので、あえて受け入れをここでするということは決してないということをあえてはっきりとした上で、私が求めている計画の全体像を出していただくためのものとするならば、市役所と市長さんと漁協さんの了解を得るということであれば異論は挟むつもりはないと申し上げたとおりでありまして、もうそれを信じていただけると。今の時点で何かを決めているわけではないということをぜひご理解いただきたいと思います。
○読売新聞
 わかりました。それに関連して、3者については、すり合わせをしていないというご発言をされていましたけれども、今後、この3者の意見が違うことについて、3者ですり合わせをするお考えがあるのか、それとも調整については防衛省側の責任であると、どのようにお考えでしょうか。
○知事
 私は何よりも提案内容を明確にするという話が大事だというようにさせていただいております。特に、今米軍のところについては、今までの議論の中で大分、整理がつきつつあるということだと思うんですけれども、じゃあ具体的にその買う場所がどこなのかと。買う場所というか、その敷地がですね。ぼわっとした計画のイメージ図しか出ていないのでということと、施設配備も何となく施設がついているような絵が出てきているだけなので。でも、それというのは、きっとやっぱり漁協さんなんかは非常に重要なことだと思うんですね。
 ですから、そういったことというのをしっかりと今、お互いの中で、まだ明確化していく時間なのかなと思っているんです。

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