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参議院議員選挙の結果を受けて

 このたびの参議院選挙についてコメントさせていただきたいと思います。全体の投票率につきましては、県内で56.69%で、全国比から見ますとプラス1.99、前回比でプラス4.18で、若干高めでなってよかったと思っているんですが、今回、18歳、19歳投票率を、抽出調査で佐賀県のほうも出してみました。課題は、両方合わせますと、県内で40.59%で、全国比に比べてマイナス4.86ということです。
 18歳に限りますと、45.89%、これは全国が51.17です。19歳にいきますと34.40%、全国が39.66%ですので、全体投票率は全国比よりも2%高いのに対して、18歳、19歳は、むしろ5%も低い状況になりました。極めて残念なことだと思います。
 先ほど申し上げたように、佐賀県の子どもたちに、佐賀県の良さもそうですけれども、政治に参加する、投票に参加する意義も、もう少し力を入れて我々はやっていかないといけないなと、非常に痛切に、反省を込めて、これからしっかりやっていきたいなという気持ちになりました。
 それから、特に今回は合区の選挙で、やはり見ますと高知県が一番投票率が低かったり、自分のところから候補者が立てられない苦しみを見るにつけ、こういった合区の選挙は今回限りにしてもらいたい気持ちと、今回は憲法第14条の平等権の1票当たりの価値から来ているんですけれども、高知そして鳥取県の状況とかを見ると、違和感を感じ得ないというか、都道府県単位でこれだけの行政活動なり県民活動とか市民活動が行われておる中で、候補者がいないこと自体が本当に平等だと言えるんだろうかという意識を持っていまして、この問題は憲法改正の問題も含めて議論になると思いますが、国民的な議論をしていただきたいと思います。今でもやはり東京のほうに人口がシフトしているということになると、都市部に集まった定数は不可逆的です。都市部から選ばれた人間がもう一回地域のほうに定数を戻そうという動きをすると私はあまり思えない。とすると、もう今まさに待ったなしで、こういった議論は進めるべきではないかと思っていますので、ぜひ報道の皆さん方も、そういった議論ができるような環境を、これは佐賀だけでなくて全国的にと思いますけれども、よろしくお願いしたいと思います。

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