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池田学展 The Pen-凝縮の宇宙-を開催します

 「池田学展 The Pen-凝縮の宇宙-」を開催したいと思います。
 この池田学さんとは、不思議な出会いでして、去年の10月中旬だったと思いますけれども、パリに出張しているときに、日本文化会館でパーティーをあったものですから、私は招かれて行ったわけですけれども、そこで、竹内さんという館長さんに、「佐賀県の知事だったら、今日はおもしろい人が来ているわよ」と言われて連れていかれたのがこの絵の前でした。そのときに、ちょうどニューヨークで絵を描いている池田学さんがたまたまここに来ていて、偶然写真を撮ったのがこの写真でして、すごい作家が佐賀県出身でいるんだなと思いました。この方は今43歳ですけれども、卒業制作で紙に丸ペンを使用して独自の細密技法を確立したということで、皆さん方、見たことありますか。すごく細かく細かく絵をつくり上げていく。例えば、佐賀錦が大体1日1センチと言われていますけれども、この人は1日で拳1個と言われています。そのぐらいしか絵が描けない、なかなか綿密過ぎて、細かくて。
 ということで、今は2013年より3年間の大作をつくったり、ウィスコンシン州で制作活動をしています。そういう彼と私がパリでたまたま出会うのも不思議な縁だとは思ったんですけれども、非常に世界が注目している現代画家です。
 今回の展覧会は、国際的に活躍する彼の初の大規模個展ですし、これまでの作品をほぼ全て網羅する約120点でアーティスト・池田学の歩んだ軌跡をたどりたいと思いますし、そして、今、このなかなかの大作、3年かけて制作する巨大な新作が初めて日本に渡ってくると。その初お目見えをうちの美術館でやりたいと考えています。
 本当、一本一本がすごく細かいですね、こういったものも。
 例えて言うと、この興亡史という絵があるんですけれども、例えば、細かいところで、なぜか電車が走っていたりとか、妙にいろんなところで戦っているんです、武者たちがそれぞれで。ですから、ほわっと遠目で見ると、すごく壮大な絵だなと思いながら、近づいていくと、一個一個がやたら細かい、妙な動きをしていて、きっと今日お集まりの記者さんたちのお年の人からすると、「ええっあれがここにあるんだ」みたいな、そういう楽しみ方もできる、不思議な絵、現代画です。
 今、世界の美術界が彼を追っているところですけれども、やはり彼も佐賀が好きだということで、今回、快くうちのほうで個展を開いていただくことに賛同いただきまして、2カ月間、佐賀県立美術館で、今回は観覧料もいただきながら実施したいと思っております。
 世界が驚嘆しています池田学の壮大な世界をぜひご堪能いただきたいと思っています。

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