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原発関連その3

○共同通信
 玄海原発についてお尋ねします。
 この意見を聞く委員会と、最終的に首長の意見を聞くGM21の前後関係というのはどのようになりますでしょうか。
○知事
 基本的にこの委員会は早い時期──早い時期というのは、先ほど言いましたように、設置変更許可があるかどうかは年末年始相当だと思うんです。ですから、そこから委員会の動きがあって、何回かやっている、専門部会も行われている、そして、おそらくは県民への説明もなされているどこかの時点で一番意見を聞くのにふさわしい時期にGMでまた首長さんの話を聞いてみると、そういうイメージを持っています。
○共同通信
 先ほどもちょっとお話があった、玄海原発は福岡県と長崎県にも30キロ圏内の自治体があるんですが、こちらの首長の意見も無視できないのかなと思うんですけれども、どういうふうにこちらから意見を集約していこうとか、聞いていこうというふうにお考えでしょうか。
○知事
 これはひとえに福岡県知事と長崎県知事がどうお考えになるのかということだと思っていますし、そういったもしお話があったら、真摯に対応していきたいと思っています。
○朝日新聞
 今の質問に関連して、整理しますと、順番としては、この委員会がある時期があって、その後、住民など県民への説明などがあって、最後──最後じゃないですけれども、クライマックス、佳境のほうでGM21があるという、そういうイメージでよかったですか。
○知事
 あまり先入観を与えたくないですけど、実際やってみて、いろんな意見を聞いてみたりする中で、やはりGMの中でという話も出るかもしれない。ですから、最後の段階でとかそういうことではなくて、その辺はまだフラットでいたいと思っています。その状況に応じてやるということだと思いますし、この前の会で結構皆さん意見を言われたので、今度は、もしやるときには、もう設置変更許可がおりて、国としての考え方、それから、先ほど言った地元同意の取りつけ方も含めたいろんな話がセットされた後だと思うので、そういったことについての考え方を説明するコーナーも設けたほうがいいと思いますし、その上での議論になろうかと思いますので。
○朝日新聞
 その県民への説明というところで、事業者である九電さんが今、ずっと地元を中心に戸別訪問とかでやっていらっしゃって、知事はもっと広く求める可能性も示唆しておられるかと思うんですけれども、そのあたりの今の認識はいかがでしょうか。それこそ公開の住民説明会を開いたりという、それを求めるおつもりはありますか。
○知事
 もともとこの話は国と事業者がしっかり主体的に取り組むべき話だと思いますし、特に近隣住民の皆さん方の声には真摯に対応していただきたいということをしきりに、特に事業者の方には申し上げているところですので、誠実に対応していただけるのではないかと信じています。
○朝日新聞
 誠実に対応していただけるというのは、従来のやり方よりも踏み込んだやり方を期待しているということですか。
○知事
 例えば、戸別訪問だけしていればいいというようなことではなくて、しっかりと、もし求められていたら事業者としての考え方を説明していただけるということだと思います。
○朝日新聞
 再生エネルギーを佐賀県としてもきちんと進めていきたいということを最近、知事はおっしゃっていますが、国のほうでもそういう方針というものは経産省のほうでも掲げているかと思うんですけど、具体的に今度のこの委員会とかでゆくゆくは再生エネルギーのことを話し合ったりだとか、何か具体的な取り組みというプランは知事の頭の中でありますか。
○知事
 今の段階だと、例えば、佐賀県は太陽光発電の普及率が日本で1位になっていたりとか、電気自動車(の充電器)が非常に設置間隔狭く置かれていたりとか、車でいうと燃料電池自動車(の水素ステーション)も、固定の設置を検討するのは、(佐賀県が日本で)一番南にあるんじゃないかな。大分は、たしか移動式だったりする。ということで、かなり最先端で佐賀県は今、進んでいるんですけれども、そういったところは、どれだけ県民の皆さんを含めて知っていただいているのかが若干不安なので、もう少し形として県民の皆さん方にいかに佐賀県がそういった再生エネルギーという問題について前向きにやっているのかについて形にするようなやり方は考えてみたいと思います。
○朝日新聞
 それは、この委員会ということではなく。
○知事
 この委員会は、再稼働についてみんなの意見を聞く会なので、それとはまた別の場になろうかなと思います。
○NHK
 今お話があったこの委員会であるとかGMの話とか、県民の方から意見をいろいろと集めていく段階があって、時期的な出所といいますか、この委員会とかでたくさん意見を集めた後に、最終的に知事が判断する時期というのを、例えばどういうものをどれぐらいこなした後とか、あるいは時期的に来年の何月ごろとか、そういう感覚というのは知事の中でおありですか。
○知事
 これから、例えば県民に対して説明会を国のほうからしていただくということをするとしても、何回、どの地域でどの程度やって、どういうインターバルでやっていくのかといったことについては今検討中でもあるので、この日程は、それこそ川内だとか伊方を踏まえるとこんな感じなのかなというものがあっても、今、特に部下に言っているのは、私とすると、川内と伊方の両方をベン図でとるようなやり方ができたらいいと思っているんです。ですから、そういうことを考えると、少しかかる面もあるのかもしれないし、逆に言えば、対応するほうとすると、もう今回は5例目でもあるので、慣れているところもあったりとか、そういったところがよく見通せないのでわかりませんけれども、私とすると、何月に何をやってこうしようということについては一切考えておりません。
○NHK
 今回、この委員会の名称は、ここに書いてある、「広く意見を聴く委員会」ということで、ほぼ決定と考えていいですか。
○知事
 きょうは、案で示したので、皆さんそれこそどう──これこそ議会も含めて、県民の皆さん方が、特段ご意見があれば変わることはあると思いますけれども、一応我々とすると、こういったコンセプトでやりたいという考え方をきょう表明させていただいたということです。
○NHK
 以前、議会とかも含めですけれども、常設の委員会にすることもあっていいかもしれないというお考えをちょっとお伺いしたと思うんですが、この委員会の名前を私見たときに、再稼働に関する意見を広くお聞きするということだと、常設というイメージとちょっと遠いのかと思ってしまったんですけど、知事の中でイメージ、そのあたり今どういうところになるんですか。
○知事
 すごく悩んだところなんです。今回、いろんな委員の皆さんにお願いするときには、やはりまずは再稼働について幅広く聞きたいという、特に専門部会を含めて、我々として何を皆さん方にお願いしたいのかを明確にしたほうがいいのではないかという思いがあります。先だっての議会でも申し上げたように、それですぐに閉じるのかと。そのときだけのためにそういうことをやっていくと思われるのは、私としてはどうかと議会の審議の中で思ったので、特に閉じることはない。実際これから我々は玄海原発と1号機の廃炉も含めて長いおつき合いをする中で、状況の変化に応じて委員の皆さん方も固定化する必要は私はないと思っています。ですから、この委員会も、閉じるというような形にはしていませんけれども、その状況、起きている状況だとか世界のエネルギー状況とかいろんなもの、まさに直面している課題に応じて入っていただく方があってもいいんじゃないかと思っていますので、大きな形としては今回作りつつ、今回の主目標であるものを委員会の名前にして、もしこの再稼働という問題についてある程度整理がついた後は、このまま常置し、そして次に何か対応するときにそれを変更するかどうかという議論をしていくと。要は、県民の皆さん方に、閉じるということではなくて、ずっとしっかり見続けていくんだというメッセージを正しくお伝えしたいということでこういう整理になったということです。
○佐賀新聞
 先ほど、再稼働に関してある程度整理がついた後にはという発言があったかと思うんですが、玄海原発の再稼働の同意に関して委員会の整理がついたと判断をされる知事の指標というか、一定の報告書を求められるとか、そういうことはあるんでしょうか。
○知事
 整理がついたというのは、委員会が整理をつけたということではなくて、県としてどう考えるかの整理がついたらということです。県として、いずれ判断が求められる時期が来るかと思いますけれども、それまでの間にこの委員会もありますし、GMもありますし、県民の皆さん方に説明をする機会もあるかと思います。それから、国の状況を踏まえるといったこととか、そういったことを踏まえてという意味です。ですから、委員会としての何か結論を出すという委員会とは思っていません。
○佐賀新聞
 その委員会に対して、一定の再稼働に関しての委員会としての見解みたいなものを、紙なり、報告書なりで求められたりとか、そういう感覚ではないということですか。
○知事
 そういう感覚ではないです。この再稼働に対して国のほうとして規制委員会の許可がそのときはおりているんでしょうから、そういったものに対して専門部会でどうお考えになるのか。委員会であれば、この問題全体に関してどういうお考えがあるのかとか、そういった問題について幅広く、特にこちらから制限をかけることなく聴くのがこの委員会だという認識です。

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