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佐賀空港の自衛隊使用要請関連その1

○読売新聞
 まず、オスプレイの佐賀空港配備計画に関してお尋ねしたいんですけれども、先日、7月3日に県議会が決議をされまして、その翌日には副知事が県有明海漁協を訪ねて調整の依頼をされました。現在の調整状況と今後の見通しについて教えていただければと思います。
○知事
 私は、これまで防衛省からの要請に関しまして、まず国防は我が国の存立基盤に関する重要なことであることから、国防政策には基本的には協力する立場にあるということ、有明海漁協の漁業者としっかり対話をしていくこと、国に対して必要な対応を求めていくこと、こういった姿勢を論点整理素案、そして議会答弁の中でも明確にしてきたところです。
 そして、今お話がありましたように、7月3日の6月定例県議会において決議がなされました。これまでのさまざまな議論などを踏まえて可決されました県民の代表者であります県議会の決議については、極めて重いものと受けとめております。
 ただ、ご案内のとおり、現時点では有明海漁協の漁業者の国に対する不信感は払拭されていないという状況に変わりはございません。私としては、今回の決議を受けまして、漁業者の不信感が払拭され、信頼関係が構築されるように、これからより精力的に、より積極的に取り組んでいきたいと考えております。そうした観点からも、今回、池田副知事を漁協に出向かせて、しっかりと漁業者の皆さんと意見聴取、そして意見交換をするようにと指示したところでありまして、引き続き調整を進めていきたいと考えてございます。
○読売新聞
 関連してお尋ねしたいんですけれども、漁協では支所ごとの意見をまとめて、漁協としての意見を集約したいという考えで今作業を進めているということですが、知事としては、その漁協としての意見集約を待つのか、あるいは知事としての見解を示して、それに対する意見を求めていくのか、そのあたりは。
○知事
 まず、国防政策には基本的に協力する立場だという話は表明させていただいているところなんです。ところが、先ほどから申し上げているように、信頼関係の構築が極めて重要だと思っているので、まさに今、漁協の皆さん、漁業者の皆さん方と国をつなぐ信頼の糸というものが紡げるかということで話をしているところです。ですので、そこの漁業者とのしっかりとした話し合い、こういったところにまず全力で力を注いでいきたいと考えています。
○読売新聞
 もう一つ関連して、8月上旬にも内閣改造が予定されておりまして、防衛大臣も交代するという報道もなされております。これまで稲田大臣のもとでこうしたやりとりを続けてきたと思うんですけれども、そういった大臣の交代とか、あるいは8月末に概算要求もありますけれども、そこのスケジュールを念頭に置いて作業を進められることになるんでしょうか。
○知事
 いや、そこは考えておりませんで、中谷大臣のときは中谷大臣、稲田大臣では稲田大臣ということで、これは国としっかり向かい合っていくという姿勢が大事だというふうに思っていますし、担当大臣がどなたかということではなく、国と真摯に向かい合ってやっていきたいと思っています。
○佐賀新聞
 オスプレイ関連について、先ほど漁業者との間で引き続き調整を続けていきたいということでおっしゃっていましたけれども、いつぐらいをめどに話し合いを始めたいというふうなことをお考えでしょうか。
○知事
 どちらかというと、まさに今、取りかかったという感じで私は思っていて、池田副知事に行ってもらったのもそうですけれども、また、ここからも精力的に漁業者との話し合いというか、さまざまな局面を捉えて意見交換をする必要があろうというふうに思います。
 片や、また国のほうにも、そういった状況等も踏まえながら、しっかり我々として地元の考えといったものをさまざまな機会を通じてお伝えするということを今精力的にやっていくということだと思います。
○佐賀新聞
 漁協としては、各支所単位でまずは意見集約をということで表明されていると思うんですが、そうなると、一定期間はかかるのではないかなという気もするんですが、繰り返しの質問になりますけれども、それまで県としては具体的なアクションは起こされないんでしょうか。
○知事
 いえいえ、基本的に信頼関係というところが私は大事だと思っているので、それを紡ぐ努力を今しようと思っているわけで、そういったことを漁業者の皆さん方には我々としてやらせていただきたい。ですので、支所の判断がというのは、それはもう漁業者の皆さん方が、漁協でお考えになることですが、そういった信頼関係というものが、私は築けるんじゃないかと思っておりますけれども、そこについて努力をしていくということだと思っています。
○佐賀新聞
 紡ぐ努力というのは、具体的に話し合いをされるとかっていうことではなくて、例えば話し合いを促すために一定の方針を示したりだとか、振興策を県のほうから示したりだとか、そういうことなんでしょうか。紡ぐ努力というのが、どういうことをされたいのかというのがよくわからないんですが。
○知事
 基本的に、有明海というものを宝の海にしたいんだということ、これは我々の願いでもあるわけです。ですから、漁業振興をどう図るべきなのかということ、そういった問題。それから、万が一ということについては、これまでも話があって、論点整理でも述べさせていただいているので、そういったときにどういう形になっていくのかと。まだ明らかにされていないことが多々あるわけでありまして、そういったところについて、漁業者と意見交換をしていくということとあわせて、国にももう少しちゃんと前に出て、そういったことに対してどう答えていくのかについての答えをいただかなければいけないと、そういうことです。
○佐賀新聞
 となると、漁業者との話し合いは引き続き調整をされるんでしょうけれども、それと並行して、国に対する働きかけも続けていかれる、具体的にどのような感じを。
○知事
 現在もしておりますし、これもさまざまなルートを通じてやっておりますし、やっていこうかということであります。
○佐賀新聞
 というのは、相手先はどこになりますか。
○知事
 こういった話は、まさに交渉事の部分が一定入ってくるところがあって、それぞれが信頼を構築するというのは、さまざまなことがあって成り立つわけだから、あんまり一個一個について調整過程をつまびらかにするというのは、どうかなと私は思っています。
○佐賀新聞
 でも、されているということですね。
○知事
 しているとは、もうここで明言しておきたいと思います。

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