メニュー表示
こちら知事室です
×
こちら知事室です こちら知事室です

佐賀空港の自衛隊使用要請関連その3

○サガテレビ
 オーストラリアの事故と大分県の緊急着陸、最近ではトラブルが相次いでいると思うんですけれども、知事は状況によって考え方は変えていかないといけないというお話をされていると思うんですけれども、知事の受け入れに前向きな姿勢というのは、この事故とか緊急着陸を受けても、現時点では全く変わりはないという認識でよろしいんでしょうか。
○知事
 私の今の現状では、国防には協力する立場だということについては変わらない。ただ、かといって、それでそのまま私が意思決定をしているわけでは今はなく、オスプレイは安全という問題が極めて重要なポイントとして、今横たわっているわけですよね。ですから、これについて、しっかりと防衛省に説明責任を果たしていただくということがまず大事だと思っています。
○サガテレビ
 それを受けての、その論点整理素案では、機体の安全性には問題がないと今されていると思うんですけれども、その国の説明を受けて、論点整理素案を見直さざるを得ないような状況に少しあるのかなとも思うんですけれども。
○知事
 それは説明次第だと思います。だから、あそこに書いたように、あれももともとは防衛省の説明を聴取した上でああいう結論を、我々としては考えているわけでありますから、その後、起きたときに、今回どういう説明をなされるのか。そのなされたことを前提に安全性の部分をどうすべきなのかということは議論されるべきだと思います。
○サガテレビ
 機体の安全性と人為的なミスというのは、また違うと思うんですけれども、県民にとっては、事故は事故だっりするわけじゃないですか。その辺の人為的なミス、この操作については、オスプレイはどのようにお考えですか。
○知事
 ここはまだ、今、話を聞くまではちょっと予断を持つようなことは私は言いたくないな。まず、しっかり聞いた上で、我々なりの判断は皆さんにお示ししたいと思います。
○NHK
 説明責任は国側にあると。ボールは防衛省のほうにあると思いますけれども、一方で、県民の中では、県は待っているだけかという声も少しずつ出てきています。その声に対して、途中経過とか、防衛省の方針がどうなのかということを改めて大臣がかわった段階の今、期限を区切るなりして、待つだけではなく、質すべきではないかという意見もあるようですが、それについてはどう思われますか。
○知事
 決して佐賀県は、いつまでにオスプレイを入れたいと思っているわけではなくて、あくまでもこれを要請しているのは国なんだと思うんです。ですから、それは国がしっかりと我々の問題提起に対して答えるべき話であって、我々としていつまでに何かをしなければいけないというような思いではありません。
 ただ、しっかり県としても、国防には協力する立場だということをはっきりさせているわけでありますから、その上で、国としてしっかり対応していただくということで、そこの考え方についての一定の信頼関係は私はできているんではないかなと思っています。
○NHK
 先ほど状況に応じて小野寺大臣ともお話しさせていただくような機会を考えていきたいということでしたが、今、見通しなどはあるんでしょうか。
○知事
 もう少し漁業者の思いは、もっともっと聞くことも大事なのかというふうに思います。
 本当に漁業者は不安なんですよね。やっぱりいろいろ国策に翻弄されたところもあるし、その中で将来、自分たちがずっと培ってきた宝の海を守ってきたという自負もあります。そういう中で、なかなか後継者がいなかったり、この後大丈夫なんだろうかという思い、そういうところを我々はやっぱり大事にしなければいけないなと強く思っています。ですから、そういったところとのやり取りをずっと続けていくことが重要だなと思っています。
 そうした中で、小野寺大臣はもともと水産の方ですもんね。なので、きっとその水産に関する共通言語で話ができるのではないかと期待しています。
○朝日新聞
 先ほど知事は、安全性への確認について、国がどういう説明をされるか次第だというふうにおっしゃっていましたが、前の会見では、安全性については国がまず考えるべきこととおっしゃっていました。これは防衛省が説明したことを県として今まで追認してきたわけですけれども、今回もそういう姿勢だというふうに受け取ったんですけれども、オーストラリアの事故、大分での不時着があって、安全性への疑問、懸念が改めて示されていますけれども、今回も県はこれまでと同じような形で防衛省からの説明を受けて、それに対して反論していくという認識でよろしいですか。
○知事
 それはあくまでも、まず米軍、それから防衛省、そうしたところが、その事故をどう見ているのかということを自ら解き明かして説明する必要があると思いますし、我々はそれをどう今度は受けとめるのかという話だと思います。
○朝日新聞
 これまでそういうことをしてきて、また再び事故が起きたわけですけれども、基本的に、国との対話の姿勢というのは、これから強化していくとか、国の説明を鵜呑みにするんじゃなくて、県として何らかチェック機関をつくっていくとか、そういうお考えはありますか。
○知事
 チェック機関といっても、なかなかそこまで責任を持てるような、そういったものがつくれるかどうかという問題もあると思います。
 ただ、これについては、本当に多くの皆さん方の関心事でもあるし、さまざまな識者もおられますし、県がふだんからお付き合いしている皆さん方もおられますので、それは多くの皆さん方が今回なんらか出されたものに対してどう考えるのかということについてはしっかりチェックをしていきたいと思っています。
○朝日新聞
 漁業者の不安を国にぶつける作業なんですけれども、その過程というか、最終的に結果が出るまでは明らかにならないということをさっきおっしゃっていたんですが、それは漁業者が一定の理解を示した後に、一般の県民に、我々に対しても説明をいただける、国から投げたものが返ってきたときに漁業者に見せて、これで漁業者が一定の納得をした段階で県民に知らせるということでいいんですか。
○知事
 山口県政は本当にできるだけ公開したい、うそをつかないという姿勢でずっとやってきたつもりです。今回の交渉事については、やっぱりいろんなところで、行って戻って行って戻ってということもいろいろあるので、実際一つ一つの動きについてそれを開いていくということが、結果的に県民のプラスになるかということを考えました。ただ、そうは言っても、そういった交渉の過程が全く見えないというのもどうかなとずっと私も思っているので、ある程度の段階でこういう感じの状況ですということはできるだけお示ししたいなと思うんですよ。
○朝日新聞
 そのある程度の段階って、どの段階ですか。
○知事
 わからない、今やっているところだから。
 だから、多分いろんな交渉って国際間でも政府の中でも自治体間でも国と地方の関係でもあると思うんですけれども、これもなかなか難しい問題で、なんらかのことがセットできるのか、そして、セットできないかもしれない。でも、その過程というのは、いろんな方法があるので、それについて今、精力的にやっているということで。
○読売新聞
 オスプレイですけれども、知事の漁業者に寄り添うという立場に立つと、もうノリの漁の準備が始まって、もう漁期も間近という中では、今期の調整とか判断については見送るべきではないかということも考えられると思うんですけれども、そのあたり、漁のさなかに交渉を進めていくのか、その辺の姿勢をお聞かせください。
○知事
 本当にそこは見通せないですね。これから県議会も始まりますし、県議会の皆さん方がまたどうお考えなのか、これについては漁業者との問題もありますし、先ほどからご指摘いただいている安全性の問題もありますので、そうした状況の中で、本当に一つ一つ愚直に目の前の景色を見ながらやっていくということだと思うので、その先をどういうふうにーー私、結論ありきでもスケジュール感ありきでもないので、そういったところは一つ一つの状況に応じた対応をとっていくということだと思っています。

一覧に戻る
前の記事に戻る