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22年ぶりにアゲマキ漁が復活します -回復の兆しを安定的かつ持続的な漁獲につなげます-

 さて、22年ぶりにアゲマキ漁が復活します。有明水産振興センターを初め、これは県職員の、特に有明海に関するみんなが本当に頑張った成果で、本当に朗報だと思います。昔は、本当アゲマキというのは、うようよしておったわけなんですけれども、全くゼロになっておりましたから。今年本当に久しぶりに地場のアゲマキが食べられるということで、非常に興奮しているわけです。
 これは昭和63年、一番多かったときで、776トンですからね。
 今回は、このゼロが、いうなれば漁獲量が1になるという感じですかね。600キロ、700キロとかいうところまで、割ると最盛期の1,000分の1ですね、まだ。でも、ゼロではない。しっかり1という数字がここに入っていくことがポイントですね。
 特に、放流技術の開発に取り組んでまいりました。人工的に稚貝を育てて、自然界よりも生存率を高くするために、さまざまな方法を検討・解明してきました。平成21年からやってきて、ようやくこれが身になるようになってきて、天然漁場で再生産した稚貝が、27年あたりから発見されて、我々は本当に大事に大事に、密漁にとられないように、しっかりしっかり育ててまいりました。
 ということで、放流した稚貝がいい感じで確認されたということです。そして、生息密度を見ていただきますが、鹿島市周辺で高密度の生息を確認したわけです。これがもっともっとこれから鹿島だけでなく広がっていくような形にいずれ発展させていきたいと思います。
 ということで、あとウミタケも今年どこまでいくかわかりませんけれども、少なくとも明るい兆しも見えてくるので、来年には少なくとも何とか操業できるという形で今取り組んでいます。
 あとは問題はタイラギですね。やはりタイラギがないという漁業者の皆さん方も多いので、これも基本的にはアゲマキで成功したようなやり方も参考にしながら実施中でありますそちらのほうもうまくいくと、本当に、ほんの小さな点ですが、先に明かりが見えてくるような気がします。
 ということで、今後も漁業者の皆様方が資源回復を実感できるように、しっかりと取り組んでまいりたいと思っています。

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