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新幹線西九州(長崎)ルートその3

○朝日新聞
 新幹線について追加で質問したいんですけど、今度の金曜日に全線複線化の佐賀県と国交省との意見が食い違っていることについては、何か意見を主張されるんでしょうか。
○知事
 改めて佐賀県の主張を申し上げておきたいんですけれども、今回、武雄から先の区間についても約5,000億円の話が6,200億円に増嵩して、上昇しているわけですよね。その認可が先だってあったということで、その中で我々とすると、この前、6者合意で、ここは全線複線化に向けて順次やるという話じゃなかったのかというところについては、ずっと主張してきたところです。そこを国交省は、そうではないと、フリーゲージトレインが前提だと。全く我々にとってはあのとき議論してきたことの意味が、あれはもう最後の最後の政治折衝で、これはきついけれども、ここを順次複線化していくということであればということで最後にうちがねじ込んで政治決着したところだと。もうはっきり私も覚えております。にもかかわらず、それがフリーゲージが前提だということであれば、じゃ、フリーゲージがだめになったんだったら、あの全てが飛ぶという話になるわけです。
 ただ私は、広い大きな考えで言えば、ここから先がフルでやっていくということについては、佐賀県としてこれまでも合意してきたことだから、こっちをフルでやるということはですね。フルというか、最初はスーパー特急でここは走るはずだった。で、フリーゲージになったわけだけれども。ということで考えれば、こっちの問題とこっちの問題はある程度分けて考えるべきだろうというふうに思ったんです。
 ですから、常々申し上げているように、佐賀県は合意したことについては真摯に対応していくといったのはそういう意味で、いろんな事情もあるだろうから、そこも含めて、県民に説明できるものについてはやっていこうということだけれども、こっちは何の議論もこれまでもしていないし、何の合意もしていないということなんです。ここもごちゃごちゃにならないように、ここの複線化もこれはこれで主張はしていきますけれども、ちょっと別の問題ということなので、いろいろ状況次第ではその話になるかもしれませんけれども、我々のほうからあえてその話をするつもりは今のところありません。
○佐賀新聞
 新幹線についてお尋ねします。知事は新線区間について、これまで佐賀県としては求めたことがないというふうにおっしゃいましたが、であれば、どうすれば佐賀県はそれを求めてくれる。何かを考える状況になるのかという、そこは何か、どういう環境が調えば佐賀県としてこの整備を考える局面が生まれるのかというのはありますか。
○知事
 今考えを持ち合わせておりません。ただ、さっき50年、100年、150年、200年と言ったけれども、未来永劫どうだこうだということは、私が将来いろんなことについて閉ざす必要はないと思うし、そういう長期的なスパンでいろんなことを考えていくというのは意味があることだと思うけれども、今回、とにかく誤解を生みたくないのは、短期的なスパンでそんな問題を我々として何か考えがあるかというと、それはないということを言っています。
○佐賀新聞
 つまり、今の与党の検討委員会というのは、北陸新幹線の、同じ整備新幹線の未着工区間を横でにらみながら議論を急いでいる節があると思うんですが、そこについては全く急ぐつもりはない。そこをにらみながらやるつもりはないということですか。
○知事
 いや、ですから、結局今までは北海道さん、この前聞きましたけれども、やっぱり新幹線を望んでいます。函館から札幌、そこをつながないと、確かに北海道の考えもわかるし、北陸の人たちも少しでも早くつくりたいという気持ちは手にとるように私もわかります。じゃ、西九州ルートはどうかというと、これまではフリーゲージといった、ここは在来線を使うというスタイルの中で提案していたわけですよね。その3つをどのように調整していくのかということが政治の場で、与党PTの中でみんながやりたいとそれぞれがありますから委員会が調整してきたわけですよね。我々今、上げているものはない、そこに。だから、利害調整しようにも──わかりますかね、言っている意味。なので、ほかのところに対してコメントする状況じゃないというか。

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