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令和3年度当初予算案について その1

○佐賀新聞
 県は新幹線の開業や国スポが続くことで、2019年総合計画で佐賀飛躍の絶好の機会だということで、攻めの方針の予算を組んできていたと思います。その中でコロナに見舞われて、今後、感染状況に応じて追加の支援なども必要になるかもしれません。
 予算編成の中で、こうした攻めの姿勢の部分と、コロナに対する重荷の部分と両面見なきゃいけなくなっただろうと思うんですが、知事がこの予算編成の中で特に苦労した部分などありましたら聞かせてください。
○知事
 まず、このコロナ対策をしっかりやっていくというところが、まず第一義で予算編成を行いました。
 この後、どういう形でコロナが今年展開するのかというのは全く見えないところがありますし、このワクチンの効果というのがどうなるだろうか、それから、我が国だけではなくて、世界の趨勢という意味で、地球がコロナをしっかり克服できるんだろうかというところを考えながら、それに対する備えをしっかりしながらも、コロナはいつかは終わると思います。終わったときに、さあ、用意ドンという時代が来たときに、これまでコロナ対策だけをやっていたよねということは、私はあってはいけないと思っている。なので、今、本当にみんなが苦しいコロナの中だけれども、そこに対する対策をしながらも、その次への布石をしっかりと打つ。もちろん、コロナ対策が最優先だけれども、その状況に応じて、打つべきときは打っていくという備えをしっかりとつくっていくことが佐賀県飛躍の大きなきっかけになるんではないかというふうに思いますので、確かに私もほとんど毎日、ずっと県庁にばかり来て、コロナ対策をやっているんですけれども、その間隙を縫って、将来の布石を打つような打ち合わせをするって、とても頭の転換が大変だったんだけれども、それでも先のことに関して、しっかりと対応しておくということが大事なので、そういう議論を県庁の中で積み重ねて今回この予算になりました。
 ですので、今、県内で県民の皆さん、大変コロナで苦しんでいるのはよく承知しております。そういうこともしっかりと受け止めながら、今後の佐賀県のためにやるべきことをしっかりやっていくための予算と考えていただければと思います。
○佐賀新聞
 起債の状況とか、基金の取崩し状況というのは、今後担当課から詳しく聞こうかなと思うんですけれども、県財政の健全性について、財政規律についての知事のお考えをお聞かせください。
○知事
 そうですね、ですから、財政運営ということで私がお約束した制限比率が今、県税のほうで大体3位とか4位でいたのを10位ぐらいまでは一旦下がりますという話をさせていただきました。そこの範囲で収まるようにできる限り有利な起債を使ったり、財政構造自体が借金が重ならないようにということで、そういう工面をしたり、今回これから償還が始まる予算があるので、そういったところに対する基金も増額したり、将来に対する備えをしっかりとしながら、これからどうなるか分からないコロナに立ち向かうという体制だと思っています。ですので、総じていえば、現時点で財政の健全性は維持できているものと認識しています。
○佐賀新聞
 先ほど過去最大規模の予算になったということですが、それは制度融資が見えてくる部分もあるということでしたけれども、とはいえ、県政過去最大の予算を執行する知事として今思うところを率直に聞かせてください。
○知事
 今まで経験したことのないような事業立てと、それから、財政運営を迫られているので、大変責任の重大さを感じています。さらに言えば、都道府県によってその仕事の仕方とか考え方というのが、ここまで違ってくる時代というのはあまりなかったのではないのかなと。特に高度経済成長期はどこの県でも同じような事業が、標準的な事業がずっと続いていたわけですけれども、こういうコロナの時代になると、そのための対応をどうしていくのか、備えをどうしていくのか、そのときにほかの事業をどういうふうに構想していくのかという、まさに知事を先頭とした県職員、そして、官民一体となった企画力、構想力、そして想像力、団結力、こうしたものが問われる時代だということをひしひしと感じていて、身が引き締まる思いです。
○共同通信
 今、知事から御説明いただいた予算を通して、もしキャッチフレーズをおつけになるとしたらどのようなものがあるのか、おありでしたら教えてください。
○知事
 そうですね、コロナに立ち向かいながら、未来を切り拓いていく予算だと思います。
 キャッチフレーズっぽくないか。また思いついたら話したいと思います。
○共同通信
 事業の中で、知事が一番力を入れていらっしゃる部分というのがどこにあるのか御説明いただければと思います。
○知事
 常に毎日考えているのは、特にコロナで命に向き合っているということなんです。全力でこのコロナで命を落とすということがないように、もちろんコロナで亡くなった方の中にはいろんな理由があって、コロナだけでない方もおられるんだけれども、少なくともそういったことにつながらないようなコロナ対策をしっかり万全を期していくことをこれからも気を引き締めてやっていかなければいけないと思っています。
○西日本新聞
 今回、いろいろ過去最大の予算となり、投資的経費も膨らんでいると思うんですけれども、コロナに対応する予算が膨らんだ分、いろんな見直しが迫られたと思うんですが、編成に当たってどういうシーリングをして、どういったところで我慢した部分があるかをちょっと教えていただけますか。
○知事
 シーリングは、実はかけていないんです。必要なものをちゃんと積算してやっていこうねということでやっていったわけですけれども、ある部分、今施策が逆にコロナで止まっている事業というのが結構あって、2月補正でも10億円以上減額、事業執行できないものがあって、だから、そういうものをこれからどうやってやっていこうかということも含めて考えました。

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