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さがの未来につなげる


 続きまして、今度は未来につなげる項目についていきたいと思いますけれども、佐賀県は「OPEN-AIR佐賀」というものを掲げています。特に今、コロナ禍の中で屋外で伸び伸びとしたいというニーズも高まっておりますし、佐賀県にはそういう自然素材には事欠かないということ。そして都市圏、福岡のご近所でそういった魅力というものが発揮できるのではないかということも含めて、むしろコロナ禍だからこそ未来を見据えた新しいライフスタイルを発信したいと思っております。オートキャンプだったり、リモートワークが自然の中でできたりとか、サイクリングですとか、こういったことができるようにということで、北山地域を生かしまして、北山キャンプ場と21世紀県民の森を「OPEN-AIR佐賀」の拠点として整備をしていきたいと思います。今回の予算につきましては、設計経費などについて、あとWi-Fiの整備などについての予算となっております。吉野ヶ里につきましては、また後で申し上げたいと思います。

 続きまして、KIZUKIプロジェクトの推進であります。
 これはかねてからご案内のとおり、歴史文化を生かしまして、心地よい公共空間を創出して、県民の皆様はもとより、県外から佐賀を訪れる方にも、佐賀いいなと、魅力あるな、引きつけられるなと、そういうまちづくりに取り組んでいきたいということであります。例えば、この県道については、歩道空間を創出するような取組を行いたいと思っておりますし、唐津港もこの辺りは芝生広場を再整備して、この唐津の海と親しめるような、そんな空間をつくっていきたいと思います。鹿島の駅についても、玄関口として再整備を行っていきたいと思っております。このような形ですとか、ほかには例えば、県道を有効に使っていこうということで、産業用地を創出に向けた基本計画を策定したりとか、県民の皆さん方に呼びかけるためのフォーラムを実施したり、そんなことをしながら佐賀県というものが魅力ある引きつけるまちに全体としてなっていくように、それぞれの地域にコミットしていきたいと思っております。

 続きまして、さが自発のチャレンジモデル創出事業です。
 この自発の地域づくりにつきましては、知事就任以来、ずっと取り組んできて、就任直後のさが段階チャレンジ交付金以来、様々な地域の取組を支援してまいりました。コハダ食堂だったりとか、みやきのひまわりだったり、いろんな芽がそれぞれの地域で出ているんだけれども、もう一度チャレンジモデル創出ということで、今回は多くの団体ということではなくて、先駆的モデルということで、四、五団体を集中的に支援していこうという高率補助の仕掛けを設けました。ぜひこうしたところでさらに磨き上げられて発展していくような、そんなような事業とともに、先駆的モデルをつくっていきたいと思っております。

 そして、肥前山口と肥前大浦の沿線地域を全力で支援するという、長崎本線の事業であります。
 これはもうご案内のとおりです。来年秋の西九州ルートの開業によりまして、この地域は今、上下50本であるのを14本に減ってしまうということで、非常に皆さん将来に不安を感じながらも、今一生懸命地域が主体となって地域資源を活用して工夫しながら、自分たちの魅力を発揮していこうという、まさに自発の地域づくりをやっている中核となるところだということで、県も精いっぱいこれは支援をしていくということを固く決意しているわけでありまして、先だっても、この「HAMA BAR」というものを肥前浜駅にオープンさせました。これから盛り上がっていくと思います。さらには、祐徳門前のほうでありまして、こちらのほうとの浜宿と浜駅と散策できないかなということで、この辺りの地域色を楽しんでいただけるような散策ルートをしっかりとブラッシュアップというか、美しくするような、そういうような事業ですね。歩いて楽しめる回遊性のあるようなまちを地元とともにつくっていきたいというふうに思っております。

 続きまして、佐賀・長崎デスティネーションキャンペーンということで、これDCキャンペーンと言われるやつでありまして、ここに書いてありますけれども、JRの広告媒体等を活用して、大手旅行会社などとも連携して、集中的に旅行商品の造成・販売を行う観光キャンペーンとあります。ちょうどですので、本番が来年になるので、今年は1年前なので、全国の旅行会社に向けて、佐賀への旅をPRする販売促進会議というものが行われます。そこでいろんな商品をつくる、基礎となるのが今年になるわけでありまして、魅力的な環境コンテンツの創出だとか、プレキャンペーンイベントの開催などに取り組んでいるわけでありまして、新幹線の開業を契機に、でありますけれども、佐賀県といたしましては、むしろ県全域に唐津だったり、佐賀だったり、県全域に効果が波及するような誘客ということを意識しながら、キャンペーンに取り組んでいきたいと思っております。

 続きまして、佐賀の誇れる文化・偉人に触れるというところで、九州陶磁文化館を今このコロナの状況の中で、今インバウンドが非常に少ないわけですけれども、なかなかこのストーリー性がない。非常にすばらしい磁器が、有田焼が、それから、ほかの陶磁器が展示をされているんだけれども、有田焼、佐賀の陶磁器ってどういう歴史でどんなものなのかというところの発信が弱いねというところは各方面からいただいておりました。
 ということで、今回新しい展示スタイルと多言語開設の充実をして、これから先ほど言いましたDCキャンペーンもありますけれども、インバウンドが戻ってきたときにしっかりと対応できる準備を今のうちにしておこうということであります。
 さらに、こちらのほうですが、佐賀城本丸歴史館のほうでは、大隈没後100年ということもありまして、鉄道物語、大隈重信がこの国の鉄道というものが最初にスタートした新橋-横浜間、これに大きな寄与をしたわけでありまして、そういったところについての発信をさせていただいこうということでございます。

 続きまして、唐津プロジェクトということを改めて申し上げたいと思います。
 このような感じで、やはり唐津の問題点というのは非常に魅力ある、地域資源もいっぱいあるところなのに、人口減が非常に大きいです。佐賀県の中で分析していても、佐賀市周辺は結構頑張ってというか、抑えているんですけれども、やはり唐津、県北地域が非常に人口減が大きいというところもありまして、この掘り起こしをやっていこうということです。特に、農林水産業も含めて、担い手の高齢化もあって、経営環境も厳しい状況の中で、強く未来に向かって様々な布石を打つ唐津プロジェクトというもので、本来持っている唐津地域の魅力をしっかり生かした形のプロジェクトを行っていきたいと思っています。その唐津プロジェクトについて準備をしていきます。

 1つは、ブリーディングステーション「佐賀牛いろはファーム」が完成に向かっています。
 これは牛、種付けから出産してこうやって育てて、佐賀牛として出荷されていくわけですけれども、ここから肥育ですね。ここから肥育になるわけですけれども、佐賀県の場合はここから佐賀で育つと佐賀牛ということになるわけだけれども、この前を佐賀で育った牛って3割ぐらいしかなくて、7割はほかの県から来た牛をここで競り落として、佐賀で後半生を過ごしていただいて、佐賀牛として出荷しているわけなんだけれども、こっちのほうが不安定だと、なかなか安定した消費が出せないと、佐賀牛の収益が出せないということもあって、平成23年からキャトルステーションという子牛の保育園をオープンして、充実強化を図ってきたんですけれども、このたび、今度は保育園ではなくて、牛の産婦人科、まさに、例えば、農家のなかなか子牛を産まない不妊牛を預かって対応したりとか、それから、担い手を確保、育成するための研修機能を充実するような、そのような画期的な施設を上場地域に造りまして、令和4年度の稼働に向けまして、いわゆる佐賀生まれ佐賀育ちの佐賀牛の生産拡大を進めていきたいということでありまして、これができて、さらに食肉センターの準備も今進めておりますので、世界のトップブランドに佐賀牛がなっていく大きな布石が打てるというふうに思っています。

 続きまして、「はじまりの名護屋城。」プロジェクト、これはそれこそ高橋英樹さんとかいろんな方々に来ていただいて、名護屋城すごいねと言っていただいております。
 400年以上前ですけれども、当時、全国の名だたる戦国大名が集まりまして、7年間でありましたけれども、ここに20万人の巨大都市が──当時の20万ですから、今で言うとどうなんでしょうね、100万以上ですかね、大きな、巨大都市ができたわけでありまして、さらに、ここでいろんな文化が──茶道だとか能だとか、いろんな文化が起きたわけであります。
 今ほとんどこれは毀損してしまって、そんなここに大きな文化が栄えたという雰囲気があんまり残っていないことが残念なことであるんだけれども、間違いなくこのとき佐賀県は輝いて──佐賀県はというか、この地域が輝いていたわけでありまして、もう終わりじゃないぞと、始まりだと、名護屋城はこれから始まるんだということで、「はじまりの名護屋城。」ということをコンセプトにこれから取り組んでいきたいと思っています。
 さらに、陣跡が150程度あります。徳川家康だとか伊達政宗とか、いろんな陣跡があるわけでありまして、そういった整備もこれからやっていこうということで、とりあえず陣跡整備の一つの拠点として、博物館の横にあります木下延俊という、秀吉の正室おねさんの甥ですけど、鼓の名手であって、茶人であるんですけれども、その整備にとりあえず取りかかってみたいなというふうに思っております。様々な文化庁の予算なども活用させていただきながら、名護屋城、盛り上げていきたいと思っています。

 続きまして、唐津と言えば海であります。言わずと知れたというか、皆さんご存じだと思いますけれども、ダイバーのジャック・マイヨールがこの唐津の海、七ツ釜の前の海を泳いで目覚めたと言われている美しい海が唐津にはあるわけであります。これを本当に生かし切れてきたんだろうかというところがあります。OPEN-AIR佐賀という、まさに感染リスクを叫ぼうという状況の中で、むしろ今、ここを打ち出すべきだということで、SUPという、ボード上に立ったりして水面を進んでいく新感覚のものだったり、ビーチヨガだとか、シーカヤックだとか、様々なそういったものが唐津で楽しめるような、そんな環境を、今多くのこういった関係者が唐津にせっかく集っているので、連携しながらつくり上げていきたいという事業でございます。

 それから、山の会議です。これは昨年の年始だったと思いますけれども、山口県政は山を大事にしていくということを打ち立てた中で、この山の会議というのをつくって、みんなで、ああでもない、こうでもないと、ずっといろんな話をさせていただきました。結構盛り上がっていて、この4つの地域、太良・鹿島、離島・半島ですね──上場地域だったりですけど。嬉野・武雄、そして脊振山系ということで、それぞれの地域ごとにどのようにこの山を盛り上げていこうかということをやってまいりました。
 これからさらに、今度はこの山活というのをやっていくわけですけれども、地域おこし協力隊を県のほうでも採用して、このサポーターにしていったり、地域の担い手のマッチングをしていくということで、マッチングサイト「おてつたび」というのを活用して、お互いの中で、山で悩んでいる、除草だとか下草刈りだったり、地域での暮らしを体験しながら旅をする若年層の皆さん方を引き合わせたりということで、もともと佐賀の山に住んで頑張っている方もおられるし、今、この山の中には県外のほうから佐賀の山が大好きだということで移住していただいて、大いに活躍していただいている皆さん方も多うございますので、そういうみんなで今こそ山の時代を佐賀からつくっていこうということであります。
 さらに、今、災害が多発している中で、山の機能をしっかり維持していくための取組をみんなでやっていこうということでございます。

 続きまして、サガマリアージュの発展です。
 昨年は返す返すも日本初のアジアベストレストラン50がコロナでできなくなったのがあまりにも佐賀県にとっては痛過ぎたわけですけれども、それでも、ウェブ開催をして、佐賀というものについてのものは広がっております。
 そう言えば、今日は、私の友達が今ミャンマーにいるんですけれども、ちょうどテレビをつけたら今動乱の中なのに、佐賀の観光情報の発信で私の顔が大きく出てきたという話も何かメールで来て、そういうところでも佐賀の情報発信が行われているんだなと思ったわけですけれども、いろんな意味で、これから佐賀というものの価値を世界に発信していきたいという中で、このマリアージュというのはとても大きいわけです。
 USEUM ARITA、肥前さが幕末維新博覧会ではUSEUM SAGAというものがありました。DINING OUTがあったりして、多くの料理人の皆さん方に佐賀県に来ていただいて気づいたのは、佐賀は器はいいと知っていたけれども、農家、漁師さんと会って、こんなすばらしい食材があるとは知らなかったという中で、この食、器、料理人というもののマリアージュをぜひつくっていくということ、これを戦略的にやっていこうということだったんですけれども、アジア(ベストレストラン50)はなくなりましたけれども、こういったせっかくできたネットワークは生かしていきたいということで、これから料理人を志すのであれば佐賀に集まろうというようなアカデミーをつくったり、さらに、その実践の場としてのUSEUMを再度つくっていったりをしながら、料理人が躍動するような、むしろ、あの料理を食べたいとか、そういうようなレストランを造っていくというような、食と器と料理人のまち佐賀としての国内外の評価が高まるような、そんなような事業を組み立てていきたいと思います。
 ハードの事業というよりは、ソフト。あそこに行ったらあんな人に会える、あんな料理人の料理が食べられる、あんな食材に出会える、あんな器が楽しめる、そんなような形をつくっていきたいと思います。

 続きまして、高校生の県内就職促進のための住居支援です。
 佐賀県は県の面積が小さくて、例えば、ここからどこに行くにも1時間半程度で、伊万里でも太良でも基山でも大体行けるという、それは強みでもあるんだけれども、実は弱みにもなっていて、県内の企業は寮を整備していません。ですので、なかなか──例えば、唐津から佐賀の会社に就職するというのはなかなか難しい状況があって、県外の住居支援策があるようなところにどうせだったら行ってしまおうという方が多いんですね。
 スポーツのところで寮の話がまた出てきますけれども、そういった住居支援というのが佐賀県の場合は、実は狭い県土だからこそ、必要だということに我々は気づかされておりますので、今回はここ、通勤圏外でも住宅手当や寮を整備した企業に対して、1人当たり1.5万円の支援をすることで、少しでもこういった理由で県外に行かなくて県内企業に就職していただくようにということを考えております。
 今、コロナ禍で県内志向も高まっているようにも聞いておりますけれども、さらに、こうしたことによりまして、大切に育てた佐賀県の子供たちがもう少し県内就職を、今、大分上がってきておりますけれども、北陸みたいに90%というわけにはまだいきませんけれども、少しでもこれが伸びていくような努力をしていきたいと思っております。

 続きまして、「SAGA Doctor-Sプロジェクト」でございます。
 大きな問題意識として、佐賀でせっかく育った医師が、佐賀大学の先生が県外に流出している状況があります。佐大卒業生の6割が県外、そして、せっかく臨床研修があるのに定員不足が3割だったり、若手の女性医師が2年間で23人も減少したり、非常に切実な問題だと思っております。こうしたことで、県内で唯一の医育機関という、医療と育成を両方やっている佐賀大学、こことタイアップしながら、県は県でもっと佐賀県をしっかりと打ち出していく、そして佐賀大学など、大学のほうも丁寧な進路相談を行ったりして、佐賀のお医者さんを一緒に育てていこうというプロジェクトであります。佐賀大学の医学部に医師育成・定着促進支援センター(仮称)を設置する予算を計上してございます。佐賀県の将来の医療を担う若手医師を先手先手で育成しまして、定着に結び付けていきたいと思っています。

 続きまして、小学校3年生の少人数学級を県独自で実現ということでありまして、これは国において、今回、令和3年度から小2まで少人数学級が実現できるような、そういう制度が導入されることになりました。我々は小2までの少人数学級は既に先に実現していたわけですけれども、今までも小3になると、また35人から40人学級に戻ってしまうねというところでの不安の声も聞かれていたので、国が小学校2年まで来たんだったら、先に県は小学校3年生の少人数学級を独自に先駆けてやっていこうということで、3年生の少人数学級をやっていくということで一人一人の成長をサポートしていきたいと考えているわけでございます。

 続きまして、さが園芸生産888億円推進事業ですけれども、ここを見ていただきますと、佐賀県の農業生産額は年々減少しています。ここの赤いところが園芸産出額なんですけれども、緑のほうがどちらかというと米麦、大豆と言われている、米とか麦とか、そういったものですね。ですので、ここで伸ばしていくためには、この赤いほうを伸ばしていかなければいけないので、こっちのほうを頑張っていこうということで、あしたは佐賀県の絶品の「佐賀果試35号」のブランド名発表会もさせていただきますけれども、そういったところを伸ばしていきたいということであります。新品種の普及、それから園芸生産の大規模園芸団地を整備して、規模を拡大して、儲ける企業をつくっていったりとか、中山間地の県費の補助率を40%から50%にアップしたりして、少しでも園芸作物のほうに、特に、例えば、露地野菜とか、そういったものに転換できるような形を支援していきたいと考えてございます。

 続きまして、唐津ん魚のFAN拡大を推進ということで、簡単に言いますと、唐津の魚は東京に持っていったら高値で売れます。なぜかというと、一つ一つ丁寧に捕っているからです。ほかの県は大量にどかんとした漁をするので、魚が若干傷んだりとかいうところがあるので。高値ではいくんだけれども、実は全部が東京でさばけるわけではないので、その中で、例えば、佐賀市の商圏、この佐賀のまちでは魚のうちの95%は他県産になっているんです。何で唐津の魚を使わないんだろうというのが僕らの問題意識。大変おいしい魚、皆さんもスーパーに行っていただくと、ほかの県産より唐津の魚のほうが高いと思います。なので、そういったものを我々はもっと旅館やホテルとか、みんなが使いこなせていければ、佐賀らしいおいしいお魚を提供できたりもするんだけれども、なかなかそこがうまく機能していないので、これからこだわりの唐津の魚の店、唐津に魚(うお)の店というものを造ったりしながら、唐津の魚の普及啓発、本当に唐津の魚は特においしいんだということを皆さんに実感していただくようなプロジェクトをやっていこうという話でございます。

 続きまして、サンライズパークの整備はここにありますように、スポーツ、コンサート、OPEN-AIR、それから歩こう佐賀県のライフスタイルの中心拠点だったり、楽しんだりとか、それからここでコンベンションをやったり、展示会をやったり、いろんなことができる。そして、2024のメイン会場を担うという「さが躍動」のエリアにしっかりと造っていきたいと思いますし、防災拠点施設としても使えるのではないかというふうに思っております。

 SSP構想については御案内のとおりでありまして、その中で特に評価をしたいのが人材育成体制と就職支援の佐賀定着と練習環境を充実していきたいと、こういったところをしっかりと官民一体となって取り組むことによって、佐賀への人材管理をして、この三角形のピラミッドをどんどん上も伸ばす、そして裾野も広げるということをやっていきたいということです。

 その中で、特に佐賀から世界に挑戦するアスリートと指導者をサポートしようということで、これまでいろいろなことをやってまいりましたけれども、特にステージ2として、これからは中高生の支援ということでSSPホープアスリートの対象者を拡充して、これを大体倍に増やしていくと。従来の2倍の160人に増やしていくということだったり、優れた指導者の指導環境をサポートする、それから高校生アスリートへの住宅補助制度、こちらのほうもつくっていきたいと思います。
 それから、特に野球はこれまで国体の対象種目ではないので、なかなか県の支援対象になっていなかったので、せっかく全国制覇を2回もした佐賀県なので、本来は我々のお家芸なのに、ほとんど最近勝っていないということもあって、しっかりとこの野球の育成プロジェクトというものも一貫してやっていこうということであります。
 なお、九州電力さんと連携したアスリート寮の整備の関連予算については、6月のほうで提案させていただきたいと思っております。

 続きまして、人材育成拠点の整備ということであります。
 これまでこういった、神埼清明とか、佐賀工業とか、唐津東へ、体操場や柔道場、テニスコート、いろんな整備をしてまいりました。今回は鳥栖工業高校、これは全国から有望なレスリング選手がむしろ佐賀県のほうにこぞって集まる。そうしたレスリング場の整備を行う。それから、伊万里実業高校の商業キャンパスでは、県内初の公認ホッケー場を造ったり、こういった形の人材育成の拠点を整備いたしまして、SSP構想をさらに推進していきたいと思っております。

 続きまして、佐賀・鹿児島エールプロジェクトということで、御案内のとおり、2023年を塩田知事率いる鹿児島県にお譲りして、我々が1個ずれたわけでありますけど、お互いずっと連携していこうと、双子の大会だということでありまして、お互い1,000万円ずつ出しまして、一緒になって連携してやっていこうというプロジェクトです。簡単に言いますと、アスリートも交流させよう、そして、修学旅行はお互いに行き来してもらおう、企業間の交流、ものづくり大県です、お互い。そういった交流もしていこう、文化交流もしていこう。そして、市町の皆さん方なども交流して、国体と国スポ、最後の国体と最初の国スポをお互いで盛り上げていこうというプロジェクトであります。

 続きまして、吉野ヶ里歴史公園の話であります。
 これが本当に広大なフィールドがここにあるわけでありまして、もう未完の大器のような形で残っております。
 遺跡の国営のコーナーは今もしっかり生徒さん来ていますけれども、むしろ、県営の大きなフィールドというのが今非常に人気を博していて、右肩上がりでお客さんが増えていた。特に福岡県の皆さん方に大勢来ていただいておりました。
 それをさらに今年は20周年を迎えるので、周辺エリアと連携して、アウトドアに特化した新しいスタイルの公園にしていきたいと思っております。ここにしっかりと乗り出していきたいと思います。官民一体となって、この吉野ヶ里エリア、東部地域活性化の拠点となっていきます。デイキャンプ、ドッグラン、スポーツイベント、OPEN-YOGA、いろんなことができるようにこれからしていきたいと思いますので、ご期待いただきたいと思いますし、さらに連携して、ここには県が誘致したフォレストアドベンチャー・吉野ヶ里も非常に今絶好調ですので、道の駅「吉野ヶ里」や山茶花の湯、いろんなところ、それから、五ヶ山のほうも、福岡県はこれから整備を今からするということでありますので、ここの縦軸も非常に発展する。そして、横に行けば、福岡県の柳川や大川といったところからも非常にアクセスが良いということでありますので、これからこの東部地域をぜひ盛り上げさせていただきたいと思っております。

 さらに、先ほど出ましたけれども、大隈重信の100周年であります。今年は特にこの1年間を大事にしながら、大隈重信というのは本当に多くのことをやってまいりました。「円」、統計、2度の総理、女子教育、日本女子大を造ったり、早稲田大学、鉄道、いろんなことをやってきたわけでありまして、本当にこのコロナ禍と同じように先が見えない中でいろんな新しい──当時は全く新しい政策を一個一個創り上げていった、その大隈重信の100回忌が今年来るというのは、非常に佐賀県にとっては大きなご縁を感じます。
 この“マルチタレント大隈”に光を当てていきたいと思います。県内高校生による演劇だとか、それで県民に知っていただいたり、早稲田の聖地は実は佐賀なんだということを、さらに浸透するような交流を早稲田大学とも行っていきたいと思います。
 さらに、大隈重信、これを全国にやったこと、彼のすばらしさをドキュメンタリー番組などを作りながら全国へ発信して大型ドラマというところに結びつけていきたいと考えてございます。

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